A PIT オートバックス東雲の「アバルトナイトミーティング」に潜入
オートバックスのフラッグシップ店舗「A PIT オートバックス東雲」は店舗内にアバルト「595」用のカスタムパーツを中心としたコーナーを用意し、自らもデモカーを製作するなどアバルトに力を入れている。同店の立体駐車場2Fで、月1回のペースで開催されているのが「アバルトナイトミーティング」だ。参加は自由で、チューニングメーカーなどのデモカーも展示されていた。2023年3月のミーティングから、アバルトを熱く愛するオーナーを紹介しよう。
595コンペティツィオーネのオープン&MTを求め並行でゲット
アドレナリングリーンが鮮やかな2022年式アバルト「595Cコンペティツィオーネ」でアバルトナイトミーティングに参加していた“すけぽん”さん。クルマを見せてもらうと、ステアリングが左についていることに気が付いた。
「前に赤の500に乗っていて一度は降りたんですけど、コンペの屋根が開くやつでMTが欲しくなって。そうしたら、正規輸入車にはラインナップがないので、新車並行しかなかったんですよ。あとは色ですね。アドレナリングリーンって名前がいいなと思って」
アバルトの魅力は「遅い」ところ?
以前乗っていた500もバケットシート、カーボンボンネット、コンピュータ(200ps仕様)などをセットしていたそう。新車並行で購入したこのアバルト595Cコンペティツィオーネも、すでにHKSの車高調とJ&Kのオリジナル吸気システム、コンピュータ、フルバケットシート、カーボンボンネットなど、各部に手が入れられている。コンピュータの変更で現在のパワーは220psにまで高められており、普段使いはもちろん、筑波や袖ケ浦といったサーキット走行も楽しんでいるそうだ。
「ホントはサーキットを走るつもりはなかったんですけど、昔を思い出してしまって、ドツボにハマっちゃってますね。アバルトの走りの魅力は、遅いところ(笑)。扱いやすいスピードでそこまで怖くないですし、クルマとしての面白さもあるし特別感もあるのがいいですね。デザインも好きだし、かわいいカタチなのにこんなにイカツい音出してとか、そういうところも好きなポイントです」
アバルトでサーキット走行を楽しむためには
サーキット走行を考慮して車高調の減衰やアライメントも調整している“すけぽん”さんだが、サーキットでの走行には多少の不満もあるようだ。というのも、コーナーで少し滑らせるとスピンなどを防止するためにESC(安全装備)が介入して、アクセルを踏んでも加速しない状態が発生するからだという。一般走行では横滑りなどを防ぎ安全を担保してくれるが、サーキット走行を楽しむにはマイナスになることもある。その対策として“すけぽん”さんは、任意にABS以外のESCの介入をカットできるスイッチを付けることも考えているそうだ。
「以前サーキットでプロの人に乗ってもらったんですが、今のままでは少し“かったるい”けれど、ESCをカットできれば筑波サーキットで10秒切るところまでいけそうだ、とも言われているんで、全オフスイッチとデフを入れてタイヤを215のRE-71RSにすれば、サーキットで遊ぶには完璧じゃないかと思ってます」
小さなボディなのにパワフルでホットな走りを楽しめるのがアバルト595。一度、サーキットで走りのポテンシャルを解放してしまうと、さらに先を目指したくなってしまうようである。