登録台数の多いミニバンだからこそ他人とは被りたくない!
昔はスポーツカーやセダンなどでカスタマイズを楽しんでいたものの、家庭ができてミニバンに乗り換えた……。そんなユーザーが多いからか、意外と多くのカスタム派に支持されるカスタムミニバン界隈。
しかし当然ながら車種的には売れ筋のモデルが中心で、トヨタ「アルファード」&「ヴェルファイア」に「ノア」3兄弟、そして日産「セレナ」というモデルがメインとなっている。そこで今回は、あえて穴となるマイナーミニバンをベースに、カスタマイズを施してみては? と提案をしたいと思う。
オススメその1:マツダ ビアンテ
残念ながらミニバンからは撤退してしまったマツダ。そのマツダが「プレマシー」とともに販売していた最後のミニバンが「ビアンテ」だ。ヘッドライトからフロントの三角窓までつながるラインなど、意欲的なデザインが賛否となったビアンテではあるが、新型セレナが同様の意匠を採用するなど、ようやく時代が追い付いた感がある。
そんなビアンテは「アクセラ」系のプラットフォームを使用しており、見た目に反してスポーティな走りが楽しめ、トランスミッションもCVTではなくAT(後期2Lモデルでは6速AT)というのも特徴だ。
専用パーツは少ないものの、アクセラやプレマシーのパーツの流用も可能なので、特徴的なエクステリアを活かしてカスタマイズすれば注目を集めそうだ。
オススメその2:三菱グランディス
三菱のミニバンと言えば唯一無二の存在感を放つ「デリカD:5」が筆頭となるが、じつは同時期にもうひとつ3列シートミニバンが存在していたのを覚えているだろうか? それこそが「グランディス」である。
「シャリオ」時代から数えると4世代目となるグランディスは、2003年から2009年にかけて販売されていたモデルで、ミニバンでありながら流麗なスタイリングが最大の特徴。2004年からは欧州市場に向けての輸出もスタートしており、欧州向けのボディと足まわり、タイヤを装着した「スポーツE(EはEUROの頭文字)」の乗り味はいまだにミニバンとして最高クラスと評価する人も少なくないほどだ。
そもそも希少でエレガントなデザインのグランディスだけに、そのまま乗っても十分魅力的なのだが、ユーロテイストを強調するようなプラスアルファを施すことで、より個性を発揮できるハズ。ただ、当時のリコール隠しの影響もあってか販売台数は少なめで、中古車のタマ数が圧倒的に少ないのが玉に瑕だ。