6月には製品としてリリース予定
介護・医療・健康からテクノロジー・まちづくりまで 豊かな超高齢社会を支援する4つの展示会で構成される「東京ケアウィーク’23(主催:ブティックス)」が東京ビッグサイト南展示棟で2023年3月22日(水)~24日(金)に開催された。
その構成展示会の内の「第6回Careテクノロジー東京次世代介護テクノロジー展」では、人とロボットが共存する社会の構築を目指すSENXEED ROBOTICS(センシードロボティクス)が出展した。
速度コントロールが可能で走行距離は15km以内
センシードのブースには、AI案内ロボットや清掃ロボットが並んでいるが、その奥にあったのが、自律移動が可能なAI車イスロボット「PathFynder(パスファインダー)」だ。前輪にオムニホイールを採用しており、一見するとWHILLのModelCに近いイメージだ。
サイズは、982.5mm×692mm×890mm。重量は49.5kgとなる。走行は最速1.2m/s(時速4.32km)から最遅0.1m/s(時速0.36km)まで速さをコントロールでき、走行距離は15km以内となる。目的地まで完全自動運転ができるロボット車イスだが、ジョイスティックで手動移動も可能。さらに、手押しの移動も可能で、車両後部にはハンドルも装備する。
病院・介護施設での屋外での散歩といった利用を想定
本体内にはセンサー類も備えており、人体の識別にはカラーカメラ、障害物検知にはRGBDカメラを採用。完全自動運転はもちろん、手動運転モードでも障害物を検知し自動停止を行う。もちろんスマホでロボット車イスを呼び寄せることも可能で、エレベーター連携もできる。
現時点では公道での自動運転は認められていないことから、大型施設などでの移動や、病院・介護施設での屋外散歩といった利用を想定しているという。中国の深圳(しんせん)で製造を行っており、日本市場に向けてさらなる調整を重ね、2023年6月には販売を開始したいとのことであった。