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約4億円でも落札ならず! ブガッティ「シロン」のワンオーナー物件はカラーリングが上級者向きで優美すぎました

約4億円でも落札ならず! ブガッティ「シロン」のワンオーナー物件はカラーリングが上級者向きで優美すぎました

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2022 Courtesy of RM Sotheby's

新車価格を上回ったものの……

2023年3月4日、RMサザビーズがアメリカで開催したオークションにおいてブガッティシロンが出品された。同車は2019年に82台が生産されたモデルの1台となる。落札価格はいくらになったのか、同車について振り返りながらお伝えしよう。

ヴェイロンの後継モデルがシロン

W型16気筒+4ターボエンジンをリアミッドに搭載し、オーバー400km/hの最高速を主張したヴェイロンの生産が始まるとすぐに、ブガッティの本社ではその後継車のプロジェクトがスタートした。

ヴェイロンとは、かつてブガッティにレース・シーンで数々の勝利をもたらしたドライバー、ピエール・ヴェイロンにちなむ車名だが、その後継車たるニューモデルにはやはりこのヴェイロンに匹敵するビッグネームが必要とされた。

その答えはすぐに見つかった。一度はプロトタイプに掲げたこちらも伝説のドライバー、ルイ・シロンの名を借りた「シロン」がそれだった。

最高速テストでは490.484km/hという記録

ヴェイロン16.4の後継車となるハイパーカーを生み出すこと。それはこのプロジェクトを担当するエンジニアにとって、まさに困難を極める作業であったことは想像に難くない。4WD、ヴェイロンと同様にW型16気筒+4ターボエンジンをリアミッドに配置する基本アーキテクチャ。

ドライブトレインはヴェイロンのスーパースポーツから受け継がれたものだが、チューニングはさらに進化。大型の2ステージターボや触媒コンバーター、そして新設計となるチタンエグゾーストパイプの組み合わせなどで、1470psの最高出力と1600Nmの最大トルクという驚異のスペックを発揮させることに成功していたのだ。ブガッティ シロンのエンジンフード

もちろんシロンの進化はパワーユニットのみにとどまらない。その基本構造体はLMP1規格のカーボンファイバーモノコックとされ、新型のアダプティブシャシーテクノロジーや専用タイヤ、そして400km/hから10秒以内で完全停止を可能にするというF1マシン由来のブレーキシステムなど、エンジニアリングには一切の妥協はなかった。

参考までにシロンが最初に発表したテストデータは、0−96km/h加速2.4秒、最高速はリミッター作動で418km/hというものだったが、2019年に行われた最高速テストでは490.484km/hという記録を達成している。生産台数はトータルで500台だ。

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