音や収納、落ちづらさも確認
では、寝心地以外にチェックしたいポイントとは何だろうか。
まず、音。寝返りを打ったときに「キュッ」「ガサガサ」と摩擦音がするものがある。これが結構耳障りなのだ。
次は準備と収納だ。
厚さ10cm以上のインフレータブルマットは極上の寝心地をもたらしてくれるが、空気を入れるのに時間がかかり、排出がとにかく大変。1泊ならいいが、キャンプ地を転々とするキャンプ旅ではこの積み重ねで地味にダメージをくらうので、極厚エアマットや極厚インフレータブルマットを手にするなら、同時に小型の電動ポンプも用意しておくとかなり楽になる。
そして寝返りをうったときに落ちづらいかもチェックしておきたいところ。両側がわずかに高くなっているなど身体が落ちづらいデザインならなおよし。お気に入りのマットレスと極上寝袋を用意しても、サイトの微妙な傾斜でマットレスから滑り落ちてしまうことがある。ブランケットを併用してズレ落ちにくくするか、ワイドなマットレスやコットとともに使うと効果的。寝袋の背中側にマットレスを差し込むスリーブが付いているものがあるので、買い換え時にはこうしたモデルを選ぶのも手だ。
一部メーカーのエアマットには肉抜きデザインのものがある。これらは寝袋の中に入れて使うモノ。寒そうに思えるが、マットが肉抜きされているのでその部分は寝袋の中綿が潰れないのであたたかいし、寝袋の中にマットを入れるので落ちようがない。空気を入れる時間も少なくてすむ。寝袋が狭くなるので大きめの寝袋を用意しないと窮屈だが、マットレスから落ちてヒヤッと感じることがないのでかなりストレスが減る。
快眠は翌日のアクティビティや運転に影響を与える。妥協せずにマットレスを選ぼう。