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【完成までに4年】アートカー「ファントム シントピア」はロールス・ロイスと「イリス・ヴァン・ヘルペン」の1点限りのコラボでした

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TEXT: iconic  PHOTO: ロールス・ロイス・モーター・カーズ

インテリアはコンセプトを体現した“美しいアート”

ビスポーク・コレクティブとイリス・ヴァン・ヘルペンの共同作業によるインテリアが最大の見せ場だ。ヘッドライナーには「ウィービング・ウォーター・スターライト・ヘッドライナー」が施されている。これは左右対称にカットした選び抜かれたレザー、コレクションで使用されているナイロン織物でできたシルバーの「リキッド・メタル」テクスチャー、162枚ものガラス・オーガンジーの繊細な花びらによって立体的に作り出されたもの。さらに、182個の光ファイバーの星を配置している。このヘッドライナーの制作だけで約700時間かかっているという。

リアシートはシルク混紡の専用ファブリックを用い、夜の水面に反射する光のような独特のパターンで飾られた。

ロールス ロイス ファントム シントピア

さらに、香りにも注力されており、ビスポーク・コレクティブの調香師によって、車内の素材の香りも引き立てるというフレグランスが採用された。クライアントの出身地から取り寄せたシダーウッド、アイリスのパウダリーノート、パタゴニアのローズとマイルドなレモンがブレンドされている。

そして、エクステリアカラーには、ビスポーク・コレクティブがこのモデルのために開発した「リキッド・ノアール」を採用。このブラックは見る角度によってパープル、ブルー、マゼンタ、ゴールドが表れ、日光のもとでは虹色に輝くというもの。開発には数カ月を要したという。さらにボンネットには「ウィービング ウォーター」が描かれている。

なお、ファントム シントピアに合わせ、イリス・ヴァン・ヘルペン氏が1点かぎりのオートクチュールの衣装も手掛けているとのことだ。

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