外しの美学としてのジャガー
インポートVIP界ではメルセデスやBMW、アウディ等をベース車として使うケースが多いが、そこもあえて外してジャガーを選ぶのもポイントだ。
見るからにエレガントなスタイルは、VIPカーとしてのカスタムとの相性も良い。そして、ジャガーXJシリーズといえば英国高級車の代名詞だけに、少しイジっただけでも特別な存在感を放てる。そんな狙いもあったわけだ。
“ゆきぐろ”さんのジャガーXJは、2003年式のX350である。グレードはスタンダードだが、よりスポーティ仕様となるXJR用グリルを装着。
フロントバンパー、サイドステップはワンオフ製作したモデルで、あくまでも純正スタイルを崩さない形でモディファイを加えた。がっつり下がった車高についてはエアサスを装着させて実現。もちろん、ジャガーXJ用のエアサスの設定はないので、純正サスペンション改エアサス仕様としてワンオフ製作したモデルであった。
また、シルバーのボディに映えるゴールドディスクの5本スポークホイールは、輸入車に履かせるホイールメーカーとして知られるヴァルド製19インチをセットしている。
落ち着いた雰囲気を与えつつも、VIPカーとして凄みの強調させた作り込みにオーナーのセンスを感じる。流行のオーバーフェンダーを装着をさせて、よりアピール性を高めることも出来るが、それはあえてやらない。なぜなら、インポートVIPはやりすぎなくても目立てるからだ。
国産車には出せない独特の存在感と風格。これがインポートVIPの魅力といえるだろう。