ドアパンチを未然に防ぐアイテム
スズキ ジムニーやトヨタ ハイエースなどのドアモールやプロテクターを手がける埼玉県八潮市に工場を構える「愛工房(めぐみこうぼう)」。同社は「貼りモノ」ドレスアップだけでなく、シフトノブやサイドステップカバーといった「実用的カスタム」パーツもラインナップしています。今回は風が強い日の味方「おたすけゴムゴムバンド」をあらためて紹介します。
カラーはブラック、ホワイト、ベージュの3色を展開
風が強い日のクルマの乗り降りの際、思った以上にドアが開いてしまい、隣のクルマにドアをぶつけそうになった経験は誰にでも一度くらいはありますよね。また、手に荷物を持っていたり、子どもが勝手にドアを開けたりした時も同様に、ドアの開きすぎにヒヤッと肝を冷やしたことがある人もいるでしょう。
商品開発を行った愛工房の天野信昭代表に聞くと同様の経験を何度もされたようです。
「自分がハイエースから降りるとき、グリップやハンドルを持ちながら乗り降りしていてドアがフリーの状態になり、ドアパンチをしそうになってしまったことがあったんです。周りの人からのドアパンチを防ぐアイテムがほしいという声もあって、商品の開発を決めました」
実際に「おたすけゴムゴムバンド」を手にとって見ると、素材は天然ゴムでできており、程よい伸縮性を持っています。
「ゴムの種類を選ぶだけでも10種類試しました。その中で伸び縮みの力がちょうど良く、劣化にも強い天然ゴムに辿り着きました。ゴムの厚みは1.5mmにしています。女性ベースで開発していますので、厚すぎてもゴムの力が強すぎて女性の力では扱いにくいですし、薄すぎても伸びすぎてしまうので、1.5mmがベストでした」
「幅についても同様で、広すぎても狭すぎてもダメなので、ハサミで少しずつ切りながらベストなサイズを見つけました。また取り付け方法もベルトが抜けないということが絶対条件だったので、ボタン留めではなくバックル式にしました。バックルは、ゴムを傷めてしまわないように角がない丸みのある形状を採用しています」
見た目は、某アニメの某キャラクターをイメージして作られており、手の形をしています。今後、肉球バージョンも出てくるかもしれません。
長さは95cmあるので、幅広い車種に対応可能。ただし、オープンカーなどの窓枠がないタイプのクルマには装着不可なので注意が必要です。色はブラック、ホワイト、ベージュの3色展開となります。
取り付け方法は簡単
誰でも簡単に作業できる、装着方法を紹介しましょう。はじめに、車内のアシストグリップに「おたすけゴムゴムバンド」を通します。少し長めにゴムを出しておいてくださいね。
次に、乗り降りするのに必要な分のドアの開き具合にしゴムをバックルに通します。窓を少し開けてゴムバンドの「手の形」の方をウインドウに挟んでから閉めます。ゴムが伸びる分も考慮して、ドアの開く広さは少し狭めでOKです。
最後に余った方のゴムをバックルに通してゴムの長さを調整したら、取り付けは完了です。車種によっては結構ゴムが余るので、カットして使用するとベストです。余った部分はくるくるとまとめて、アシストグリップに挟み込んでおいてもいいでしょう。
実際に使ってみたところ、装着は一度ベルトを通す順番を覚えてしまえば、二回目からはサクサク装着ができますし、窓を開けたとしても長さは調節済みなので、再び窓に挟み込めば良いだけで使いやすかったです。
ドアの開閉時は、思ったよりもゴムの伸び縮みの力が強く、これならば風でドアが開きすぎてしまうこともなく、片手が荷物などで塞がった状態でも安心して乗り降りができると感じました。子どもの力なら、ドアが隣のクルマに当たるほど強い勢いでドアが開くこともなさそうです。
子供が乗るクルマにあると便利なアイテム
では、実際にどのような人がアイテムを買われていくのかを聞いてみました。
「“風が吹くと売れる“という商品なので、台風が来る前によく売れますね。風が吹いた後も。買われていくのは家族層が多いです。子供が勝手にドアを開けてしまった際のドアパンチ予防が目的だと思います。商品レビューを見ると、母親にプレゼントした方や友人に紹介してくださった方がいたりして、作ってよかったなと思います。問い合わせでは運送関係の方もいて、トラックに使っていただいているようです」
「おたすけゴムゴムバンド」の取り扱いについては、夏場は直射日光が当たらないようにアシストグリップに巻き付けておいておけば良いそうで、冬場の寒さでもゴムは硬くならないとのことでした。また、全席に取り付けOKです。
買い物先や自宅の駐車場など、あらゆるシーンでドアパンチをしてしまうのを防いでくれる「おたすけゴムゴムバンド」の価格は1800円(送料・消費税込)。風が強くなる台風の季節が到来する前に持っておきたいアイテムになること、間違いなしでしょう。
【詳しくはこちら】
愛工房
◆tel.048-998-8899
◆http://www.megumikobo.jp/