ランキングも7位にアップ
「NASCAR(ナスカー)」は、アメリカでもっとも人気のある自動車レース・シリーズだ。その3大カテゴリーとなる、「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」と呼ばれるトップカテゴリーのうちのひとつ、トラックシリーズに長年参戦している「Hattori Racing Enterprises(HRE)」は、このナスカーの世界で唯一の日本人チームオーナーである服部茂章代表が率いるチームだ。
第4戦はサーキット・オブ・ジ・アメリカズ
2月にデイトナで開幕したトラックシリーズは、第4選を迎える。今回の舞台は、テキサス州オースティンにある「Circuit of The Americas(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)」。トラックシリーズ今季初のロードコースでのレースとなった。
お膝元ということもあり、コース各所にはトヨタのロゴが並ぶ。タンドラは「トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・テキサス」で製造されている。今季は、体制を大きく見直し、トヨタ・タンドラの1台体制で、チーム在籍2年目となるタイラー・アンクラム選手にHREの16号車を託している。
トラックシリーズ第4戦「XPEL 225」は、2023年3月25日(土)東部時間午後1時半からスタートし、コースを42周(143.22マイル)で争われた。3ステージ制のレースは、第1ステージは12周目にチェッカー、第2ステージは26周目にそれぞれチェッカーが出され、それぞれステージポイントも用意されている。この日はテキサス州オースティンのカーク・ワトソン市長が「Tyler Ankrum Day」を宣言した。これは2021年にCOTAで初のNASCARポールウィナーとなったことに由来し、2年連続での栄誉あることとなった。
ラスト10周は毎周順位が入れ替わる激しい戦いになったが、ここでの争いに競り勝ち、4位を獲得した16号車。
最後は4番手争いを制してレースを終えた
12番手からスタートしたHREの「#16 LiUNA! TOYOTA TUNDRA」は終始上位10台の中で12周目に第1ステージのチェッカーが出され、これを7位で終える。今季レースフォーマットの変更により、このロードコースでのレースでは各ステージ間のコーションラップはなく、レースはそのまま継続となる。
16号車は第1ステージ終了後にそのままピットインし、タイヤ交換と給油を行い、続く第2ステージも順位をキープしながら14位でフィニッシュ。2回ピット作戦を取るHREはココではそのままコースに留まる。
そして迎えた最終ステージ。終盤、残り13周にてイエローコーションが出されたタイミングで、他チームに先駆けてピットイン。新品タイヤを投入し6番手でコースに戻った16号車は、コース上に留まった他車を抜くことに成功し、ポジションをさらにアップさせた。最後は4番手争いを制し、レースを終えている。トヨタのお膝元で、タンドラを生産するテキサスでタンドラ勢最上位フィニッシュをとなった。
続くナスカー・トラックシリーズ第5戦「SpeedyCash.com 250」は、4月1日(土)午後2時30分(東部時間)に、テキサス州フォートワースにあるテキサス・モータースピードウェイ(167周/250マイル)で開催される。