前期と後期の2台体制でNSXを楽しむ
石井さんがヘッドライト固定式のNSXを選択したのは、じつはその前からリトラクタブルライトのNSXを友人から譲り受ける話があったから。実際そのクルマは現在石井さんの手元にあり、2台のNSXをそれぞれに楽しんでいるそうだ。
「この時代のクルマは電子制御もなく、良くも悪くもクルマの素性とドライバー次第なんで、そういう意味でもうちょっとうまくならなければって認識させられました。他にS2000も持っていて、前期と最終型でボディの剛性がまるっきり違う感じがしたんですが、NSXに関してはアルミボディだからか一切そういう感じはないです。2台とも旧さを一切感じないですね。ただ、メーターの走行距離計が昔ながらの巻くタイプで、ラジオのアンテナがビヨーンって伸びるとか、装備の面での懐かしさはありますが(笑)」
今後に関しては、絶対的な性能に関してはいくらお金をかけても現代のクルマにはかなわないので、ゴム類など劣化している部分をリフレッシュしながら長く乗り続けたいという石井さん。2004年式のこのNSXはATということもありノーマルのままで、リトラクタブル式のNSXの方はマフラーなども交換してあるそうで、それぞれにNSXを楽しんでいくことになりそうだ。