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桜吹雪のなか33台のスーパーカー&クラシックカーが駆け抜けた! 「SakuraRally 2023」が愛知県で開催

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

好天に恵まれ、桜をしっかり堪能

1980年までに製造されたクラシックカーやラリーカー、そして新旧のスーパーカーを集め、この春の桜の時期に合わせて「Sakura Rally 2023(サクララリー)」が愛知県岡崎市から新城市で2023年4月2日(日)に開催となった。

中部地方ではラリーが熱い!

このサクララリー、2020年に開催を予定していたものが新型コロナウイルス感染症拡大によって、第1回が開催されず、その後、時期をずらして夏に開催されたこともあったが、ようやく3回目にして、春の桜の時期に開催されることとなった。NHKの大河ドラマもあり、平日でも多くの観光客を迎えている岡崎市を舞台にした今回のサクララリーには、県内を中心に首都圏からも参加があり、計33台のドライバーとコ・ドライバー合わせて62名が参加した。

中部地方では、ラリージャパンの実現に向け、そのプレイベントとして2019年に開催された「セントラルラリー」から、昨年のWRC(世界ラリー選手権)最終戦「ラリージャパン2022」とラリー関連イベントが多数開催されている。3月に開催された新城ラリーが20周年を迎えるなど、ラリー熱は高まっている。

そこにきて近年流行りのクラシックカーラリーも、各地の街おこしとして活用されていることもあり、今年1月に愛知県南部の蒲郡市で開催された「パワステがまごおり」に続き、今回サクララリーも、無事に開催となった。

1973 BMW 3.0 CS

競技もある本格的な公道ラリー

先日、2023年のWRC最終戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」の概要が発表されたが、その中では「岡崎市中央総合公園でのコース設置を検討しています」とある。今回のサクララリーはその岡崎市中央総合公園がスタート地点。新城市にある「横浜ゴム新城工場」、そして同市作手にある「道の駅つくで手作り村」に設定されたチェックポイント2カ所を巡り、再度スタートポイントの「岡崎市中央総合公園」に戻る。そしてゴールは、徳川家康生誕の城「岡崎城」がある岡崎公園だ。

サクララリーは、コマ図を使用してルートを巡る、スピードを競うことのない公道ラリー。だが、新城工場と総合中央公園の2カ所で、PC(線踏み)競技を行い、成績を決定する。PC競技は、コース内に設置された計測ラインを、車両の前輪が設定されたタイム通りに正確に踏めるのか、そのタイムの誤差を競うものとなる。

当日の岡崎市周辺はすでに桜が満開を迎え、前日には名古屋で今年初の夏日を迎えるほどに気温も上昇。桜が散り始めてはいたものの、好天に恵まれたこの日は桜を十分満喫できる最後のタイミングだった。ルート上にはもちろん、周囲の山々に山桜が咲き、風に乗って散った桜がフロントウインドウに降り注ぎ、路上に落ちた桜の花びらを巻き上げるという、まさに絶好のツーリング日和。

この中を参加者たちは、春のラリーをしっかり堪能した様子で、途中で雨に降られてしまったものの、無事に事故なくラリーを終えることができた。

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