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ホンダ「NSX」を新車から30年間大切に維持! こだわりは「カスタムメイド」のインテリアとBMW用のルーフスポイラー

エアロボンネット、カーボンスポイラーがセットされる

自然吸気で280馬力を実現したNSXに惚れ込んだ

30年間続いたNSXフィエスタが惜しまれつつ2022年で終了したのを受け、全国のNSXオーナーたちが中心となり、オーナーによるオーナーのためのNSXイベントを企画し実現したのが、2023年3月12日に鈴鹿で開催された「NSXオーナーズデイ」だ。今回は新車でNSXを購入して今年で30年となるオーナーの愛を紹介しよう。

「日本の誇り」を30年前に手に入れた

メイド・イン・ジャパン、多くの部分をハンドメイド、世界初のオールアルミボディ、そしてホンダエンジンといった多くの魅力にひかれ、1993年にマツダ「RX-7」からホンダ「NSX」に乗り換えて30年間同じモデルに乗り続けている持田喜宏さん。

「当時って国産車は280ps規制だったじゃないですか。その規制があるなかで、NAで280psっていうのはNSXしかなかったので。ターボってあんまり好きじゃないんですよ、過給機で馬力を上げるんじゃなくてNAで上げてるっていうのが、スゴいことなんで。僕はF1好きなんですけど、セナが乗って中嶋さんも乗って、日本車でニュルブルクリンクでテストしたのもたしか一番最初がNSXだったんですよね。そういう意味で日本の誇りっていう感じで、NSXを手に入れたんですよ」

一番のお気に入りは購入時のカスタムメイド

30年の間に、エアロボンネット、カーボンスポイラー、BMW用を流用したルーフスポイラー、ドアミラー、ホンダと言えばとエンケイのGTC01ホイールなどがセットされているが、基本的に外観を大きくイジるのは好きではないという持田さん。そのため設定されていないルーフスポイラーは別として、パーツは純正にシルエットが近いタイプのものを選んでいる。

じつはそういったカスタムを差し置いて、現在でも一番気に入っているのが、購入時に行ったインテリアのカスタムメイドだそうだ。

「購入時にカスタムメイドを利用しているんですが、赤のインテリアを選ぶとダッシュボードまで全部赤になるんですね。でもクルマが赤で屋根が黒になっているんで、内装も赤と黒のツートーンで合わせて、黒の部分には赤のステッチを入れてあります。この組み合わせが今でも気に入っているんです」

その言葉どおり、サイドステップのプレートには、NSXの下に「CUSTOM MADE」の文字が刻まれており、ホンダのディーラーマンにも「カスカムメイドは珍しいですね」と言われているのだとか。

カスタムメイドゆえの悩みも

購入時に自分好みに内装のカスタムメイドを行っている持田さんのNSXだが、それゆえの悩みもあるそうだ。

「黒の部分のパーツは出てくるんですが、赤のパーツはすでに出てこない部品があるんです。なので、今あるパーツは注文して取り寄せてストックしています。あとはオイルが漏れてきてしまっているので、エンジンのメンテナンスもやろうかなと。エンジンを降ろしてメンテナンスすれば、当分は乗れると思うので。そういう意味で、これからはできるだけクルマを維持をしてくための方向に力を入れようと思っています」

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