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トヨタ「タンドラ」で参戦している服部茂章率いるナスカー「HRE16号車」は、残り5周パンクにより26位に甘んじる

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

荒れたレースで下位に沈む

アメリカでもっとも人気のあるモータースポーツ、NASCAR(ナスカー)。ナスカー界で唯一の日本人オーナーである服部茂章率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」は、今シーズンも『CRAFTSMAN Truck(トラック)』シリーズ内のトラックシリーズに参戦している。

予選セッションでは8番手スタート

今シーズンは昨年に引き続いて在籍2年目となるタイラー・アンクラム選手を起用し、トヨタ「タンドラ」でエントリーしている。シリーズの第5戦となる「SpeedyCash.com 250」は、2023年4月1日(土)午後2時30分(東部時間)に、テキサス州フォートワースにあるテキサス・モータースピードウェイで、167周(250マイル)の決勝レースが行われた。

「#16 LiUNA! TOYOTA TUNDRA」に乗るアンクラム選手は、事前に行われた練習走行では19番手タイム、そして予選セッションではトップから0.15秒遅い8番手というタイムを記録。4列目アウト側からレースをスタートさせた。16号車はこのレース序盤からタイト(アンダーステア)な状態となっており、35周目のコンペティション・コーション下での順位は15番手となっていた。

109周目に不運に見舞われ26位フィニッシュ

それでも走行を重ねた16号車だが、109周目に不運に見舞われることとなってしまった。他車との接触から右サイドが壁にヒット。HREのタンドラはすぐにピットレーンに戻り修理を受けるものの、2周遅れの25番手にまで順位を落としてコースに復帰する。さらに、最終ステージでも16号車に不運が降りかかる。残り5周を切った時点でタイヤがパンクしてしまい、最終的にトップから8周遅れの26位でフィニッシュとなった。

#16 LiUNA! TOYOTA TUNDRA

スピン・多重クラッシュと荒れたレース展開だったが、それでも16号車をゴールまで導いたアンクラム選手は次のようにコメント。

「16号車は、前方に何もいない単独走行の状況では本当に速かったのですが、誰かの後ろにつくと、パラシュートで引っ張られるような感じで、スピードが乗りませんでした。コンペティション・コーションが出された後はノーズが浮き始め、何かがおかしいと感じ、結果順位を大きく落とすことになってしまいました」

ナスカーのトラックシリーズは、連戦が続く。次戦は4月9日(日)午前9時、ブリストル・モータースピードウェイでの「Weather Guard Truck Race on Dirt」となる。198mの2本のストレートをつなぐ2つのターンには最大28度の深いバンク角が付けられており、1周0.533マイル(858m)というショート・オーバル。その路面はコンクリート舗装なのだが、ここにダートを敷き詰めたダート・オーバルコースでの開催となる。

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