自然は危険と隣り合わせ……
決して脅かしたいワケではないが、アウトドアは事故やケガと紙一重。キャンプの一酸化炭素中毒であったり登山の滑落や道迷いなど、ひとつ間違えれば生命を失いかねないケースが少なくない。手付かずの山を開拓して遊んでいる自分たちも、そのリスクをいかに回避するかは大きな課題だ。そこで今回は「秘密基地」に常備している安全対策グッズを紹介したい。
チェーンソー使用時に使いたい「チャップス」と「ゴーグル」
まずはチェーンソーを使うときの装備。チャップスと呼ばれるズボンの上に巻き付ける防護服で、刃が触れた瞬間に特殊繊維が絡まって回転をストップさせ、また素材そのものも刃が貫通しにくく二段構えで足を守る。
木屑が目に入るのを防ぐゴーグルも必須であり、ヘルメットや安全靴まであればパーフェクト。前にも書いたが、自分たちの遊び場は携帯電話も繋がりにくく、大きな病院へ行ったり救急車が来るのも結構な時間がかかるため、ケガをしないための対策にはお金を惜しまないようにしている。
火を扱う際に欠かせない「消化器」と「バケツ」
次は消火器と水を貯めておくバケツ。落ち葉を燃やしたり焚き火だったり調理だったり、山の活動では何かにつけて火を使う機会が多い。モチロン十分すぎるほど注意はしているものの、山火事なんて起こしてしまったらシャレにならず、早い段階で新品の消火器をログハウスに設置した。
さらに外で火を使うときは水が入ったバケツを近くに置き、帰るときは鎮火を確認しつつ付近の土にもたっぷり水を撒く。周囲はナチュラルな着火剤ともいえる杉だらけなので、わずかな危険の芽も見逃さず摘んでおくことが必要だ。
動物を寄せ付けないための「スプレー」
野生動物に対する備えは熊スプレー。筆者は残り物を含めて食品は絶対に屋外へ放置することなく、通う頻度もそれなりにあり人間の存在をアピールしているせいか、幸いなことにわれわれの敷地内で熊を一度も目撃していない。
ただ少し離れると林道沿いの木に爪痕があったり、歩いている姿を見たことがある人も多くいるとのこと。チェーンソーや刈り払い機で大きな音を立てて作業していたり、音楽をかけたり仲間と一緒のときに遭遇する可能性は低いが、熊をはじめ野生動物の生活圏にわれわれが入り込んでいるのは確かである。使い方や噴射できる距離を熟知したうえで、作業するときは手の届く場所に置いておきたい。