3年間で約60台だけ生産され幻のクルマに
実車のボディサイズは、全長約2.4m×全幅1.2m×全高0.9mほど。基本は1人乗りだが、ステアリングは車体中央からやや左にオフセットして配置され、必要に応じて2名乗車も可能だった。薄い布製の幌も用意されたそうだが、サイドカーテンはないので耐候性は期待できそうもない。当時の広告には「世界最小のあなたのための車」「時速50km/h」「3Lで100km走る」「ランニングコストは最小限」といった文言が並ぶ。
終戦直後には欧州各国や日本でも簡便なライトカーが雨後の筍のごとく生まれたが、このヴォルグラフォ・ビンボ46もそんな時代が産んだクルマのひとつ。そして他の多くの例に漏れず、ヴォルグラフォ・ビンボ46も3年間で60台ほどが生産されたあと、歴史の舞台からフェードアウトしていった。そんな知られざる名車(迷車?)のエピソードを机上で楽しめるのも、ミニカー趣味の魅力である。
■Auto Cult(オートカルト) 1/43
車名:Volugrafo Bimbo 1946 (ヴォルグラフォ・ビンボ46)
定価:1万6500円(消費税込)
問い合わせ:国際貿易 https://www.kokusaiboeki.co.jp