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あなたのクルマも重課対象かも? 今年から来年に13年超となる2010年デビューのクルマ5選

元々は北米地域をターゲットとして生まれたFJクルーザー

避けて通れぬ自動車税

クルマを所有する者の義務として分かってはいながらも、どうしてもこの時期に気分が重くなるのが自動車税の支払い通知だろう。特に新車新規登録から13年が過ぎたモデル(ガソリン車)についてはグリーン化税制の名の下に概ね15%重課となってしまうのはツライところ。

今年度に重課となるのは2010年3月31日以前に登録されたクルマ。そこで今年重課になる、もしくは来年には重課になってしまうことが決定している2010年に登場した車両をピックアップしてみたい。

日産 ジューク

日産の新たなコンパクトクロスオーバーSUVとして2010年6月から日本で販売をスタートしたのがジュークだった。

クーペとSUVを融合させたような印象的なエクステリアデザインが特徴で、デビュー当時はその奇抜さに違和感を覚えるユーザーも少なくなかったが、時間の経過とともに受け入れられた1台と言えるだろう。

ベーシックな1.5L NAエンジンのほか、2010年11月には1.6Lターボエンジンを搭載したGT系グレードも追加。さらに2013年にはスポーツコンバージョンモデルである「NISMO」も登場するなど、クロスオーバーSUVながらスポーティさを前面に打ち出したモデルとなっており、欧州日産がGT-Rのコンポーネンツを移植した「ジュークR」も話題となった。

トヨタFJクルーザー

FJ40型のランドクルーザーをモチーフにしたボディを、プラドと共通のラダーフレームに乗せたレトロなデザインが特徴的なFJクルーザー。元々は北米地域をターゲットとして生まれたモデルであり、日本での販売は予定していなかった。

しかしそのデザインが話題を呼び、日本でも並行輸入車が多数登録されるようになり、トヨタも2006年の北米での販売から4年後の2010年12月から正式に販売をスタートさせた。

もともと左ハンドル圏で販売する前提で作られていたモデルであるため、リアの横開きゲートは左側にヒンジがあり、エンジンも税制上不利な4.3Lガソリンであるなど、デメリットとも思える特徴も備えていたが、その唯一無二のスタイルによって堅調な販売を記録した。

正規販売車は来年から重課となるが、並行輸入でそれ以前に入ってきているモデルは当然すでに重課の対象となっているため、購入時は気を付けたいところだ。

三菱RVR(3代目)

およそ8年ぶりにその名前が復活したRVRは、それまでのスライドドアを備えたクロスオーバーSUVからコンパクトクロスオーバーSUVへと姿を変えて2010年2月に登場。現在でも改良を重ねながら販売が続けられているれっきとした現行車でもある。

当初はランサーエボリューションやギャランフォルティスなどにも採用されていた「ジェットファイターグリル」を備えたフロントマスクを備えていたが、2017年2月のマイナーチェンジで新たなデザインコンセプトの「ダイナミックシールド」へと変更。

さらに2019年8月にはダイナミックシールドを進化させ、現行型アウトランダーやデリカD:5を思わせる迫力のある顔つきとなっている。

すでに欧州向けモデルは2023年春からルノー キャプチャーのOEMモデルになることが発表されているが、日本仕様はどうなるだろうか?

スバル インプレッサXV

現在はクロストレックとしてれっきとした単独車種に進化しているが、その前身であるスバルXVよりもさらに前は3代目インプレッサの派生車種として生まれたインプレッサXVとなっていた。

このインプレッサXVは3代目インプレッサの一部改良がなされた2010年6月に登場しており、専用のバンパーやグリル、サイドクラッティング、ルーフレールを装着。さらにリアスタビライザーを装着し、ダンパーの減衰力を専用セッティングのものにするなど、見た目だけでなく中身もしっかり変更されたものとなっていた。

ただしベースのインプレッサが2011年12月にフルモデルチェンジを果たしたことでインプレッサXVも翌2012年1月に生産を終了し、販売期間はわずか1年半のレアモデルとなってしまったのだった。

マツダ プレマシー(3代目)

選択と集中によって現在はミニバンの開発、生産を取りやめてしまったマツダ。そんなマツダが現時点で最後に生産していた3列シートミニバンがこの3代目プレマシーということになる。

デビューは2010年7月のことで、現在の魂動デザインの前のNAGAREデザインを採用。ミニバンでありながら躍動感を持ったデザインを纏っていた。

2011年6月には日産へラフェスタハイウェイスターとしてOEM供給をスタートしたほか、2013年1月のマイナーチェンジでは新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」を一部車種に導入。エンジンやトランスミッションを置き換えるといった大掛かりな変更を受けている。そして2018年2月に生産を終了し、マツダのミニバンとしては現時点で最後のモデルとなった。

* * *

今回は今年でデビュー13年目となる2010年に登場したモデルを紹介した。まだまだ古さを感じさせないどころか、今でも現行型として販売されているモデルも存在し、13年超で一律重課となるのはいささか不公平な気もしなくもない。

また同じく2010年デビュー勢でも、ハイブリッド車のホンダCR-Zや電気自動車の日産リーフは現状の税制では13年が経過しても重課とならない。電気自動車はまだしもハイブリッドカーはエンジンが搭載されているだけにこちらも不公平な感があるのは否めない。

とはいえ古いクルマであっても少し余計に税金を払いさえすれば、大手を振って公道を走行できるわけだから、ここは気持ちよく支払って楽しいドライブを満喫したいところである。

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