商用車の革をかぶったモンスター・ピックアップをGMC風に
2023年3月19日に富士スピードウェイで開催されたCUSTOM TRUCKS MAG. SHOWには全国各地からカスタマイズされたピックアップトラックが集結した。そこで会場の中で気になる車両にフォーカス。今回は、シンプルなピックアップにビッグブロックエンジンを搭載したシボレー「C1500 454SS」を紹介しよう。
C1500に4年間のみ設定されたビッグブロック搭載のモンスター
CUSTOM TRUCKS MAG. SHOWに奈良県からエントリーした岩原さんの愛車は、1990年式シボレーC1500 454SSだ。C1500には、用途に合わせてさまざまなボディタイプとパワートレインが用意されていた。なかでも最もホットなのが、ここに紹介する454SSというモデルだ。シングルキャブのショートベッドというシンプルなモデルに230hpを発生する454ci(約7.4L)という巨大なV8エンジンを搭載した、文字通りモンスターピックアップなのだ。
数多くのピックアップを経て究極の1台に出会う
454SSは1990年から1993年の4年間しか生産されなかったレアモデルで、初年度の1990年式のみ230hpで3速ATが標準となる。1991年モデルからはエンジンの出力が255hpとなり、トランスミッションも4速ATとなるのだが、生産台数が圧倒的に多いのが1990年式と言われている。
この車両もそんな1990年式の454SS。岩原さんはこれまでもシボレー「C10」やトヨタ「ハイラックス」などを所有しており、この車両も含めて15年以上ピックアップに乗り続けてきたピックアップ好き。そんな彼の集大成がこのクルマというわけだ。