低さの秘密はチョップドルーフ×エアサス!
2023年3月19日に富士スピードウェイで開催されたCUSTOM TRUCKS MAG. SHOWには、全国各地からカスタマイズされたピックアップトラックが集結した。そこで会場の中で気になる車両にフォーカス。数多く並ぶシボレー「C1500」のなかでも、群を抜いてルーフが低い黄色い1台を紹介しよう。
ズラリと並ぶ車両の中でも圧倒的にルーフの低い1台
CUSTOM TRUCKS MAG. SHOWの会場にはアメリカンピックアップも国産ピックアップも数多く集まっていたが、同じ車種のエントリーが多かったのがシボレーのC1500だろう。会場に並ぶ数あるC1500のなかでも目立っていたのが、この黄色いC1500。横に人が立つとルーフの高さは胸の位置程度と、周囲のクルマと比べてもダントツでルーフが低いのだ。オーナーの坂下さんにお話を伺うと、その秘訣はルーフチョップだという。
キャビンを文字通り切り詰めるチョップトップ・カスタムとは
ルーフチョップというカスタムは、元々レースカーの世界で前面投影面積を減らして空力的に有利なボディとするためのカスタム手法だ。言葉にするのは簡単だが、その車種ごとに最適なチョップの手法は異なり、仕上がりにも大きく影響する職人の技でもあるのだ。
坂下さんの黄色い1994年式C1500は元々アメリカのショーカーで、かつてはアメリカの雑誌の表紙を飾ったこともある有名車だそう。エアサスを装着し、限りなく低い車高と相まって、ルーフの低さはピカイチ。周囲の車両と見比べても群を抜いている。
ショーカーだった名残りで各部に90sカスタムが施されたボディ
坂下さんは以前にもC1500に乗っていたが、不幸にも事故にあってしまい、手放すこととなってしまった。その際にタイミング良くこのチョップを入手したそうだ。前述の通り、元々アメリカのショーカーだったというボディは3インチ(約7.6cm)のチョップドルーフ以外にもビレットグリルやテールランプを埋め込んだロールパンバンパーなど、かなりカスタムされている状態だ。インテリアもビレットパーツが多数使用され、90sカスタムの雰囲気がそこかしこから漂っている。
入手したBOYDSホイールで90sカスタムを楽しむ
坂下さんはこれまでの歴史を踏まえたうえで、この車両を現代的にアレンジしつつ、カスタムを楽しんでいる。だからあえてボディカラーもそのままで基本的なスタイルをキープしている。さらに購入してからこのクルマに似合うであろうと、苦労してBOYDS GOTCHA IIホイールを入手して装着。もくろみ通りクルマの雰囲気にピッタリとマッチしたのだ。今後もこの雰囲気を大切にしながら、自分好みの1台に進化させていきたいと語ってくれた。