2023年シーズンは注目株のドライバーも多数参戦
日本最高峰のGTレースである「SUPER GT」。国産車と輸入車が入り乱れ、チェッカーまで熱いバトルが繰り広げられ、多くのレースファンを魅了している。2023年シーズンは、4月15日(土)〜16日(日)に岡山国際サーキットにて開幕する。そこでAMW編集部はGT300クラスに注目。エントリーしている全27台を紹介する第3弾は、27号車から50号車までの5台。迫力の走行シーンは動画でもお届けします。写真は公式テスト時のもので、本番仕様とはカラーリングなどが異なる場合があるのでご了承くださいませ。
#27 Yogibo NSX GT3(岩澤優吾/伊東黎明)
ビーズソファでおなじみの「Yogibo(ヨギボー)」は、2021年よりコラボチームとしてスーパーGTで活動を開始。2023年より新規チーム「Yogibo Racing」として参戦する。マシンはホンダNSX GT3で、FIA-F4で活躍してきた伊藤黎明/岩澤優吾ら若手ドライバーを起用するなど、全てがフレッシュな体制となる。デビューイヤーとなるだけに試行錯誤が予想されるが、成長著しい若手コンビが持つ可能性は無限大となっているだけに、そのパフォーマンスに注目したい。
#30 apr GR86 GT(永井宏明/織戸 学)
APEX Racingを前身とするチームで、つねにオリジナルモデルを投入。MR-Sで3回のタイトルを獲得するなど豊富な実績を持つ名門だ。これまで30号車としてプリウスのノンハイブリッド車を投入してきたが、2022年よりトヨタGR86GTにスイッチ。デビューイヤーながら第5戦の鈴鹿で3位入賞を果たすなど、素晴らしいパフォーマンスを披露した。昨年に引き続き2023年も永井宏明/織戸 学を起用し、GR86GTでの初優勝を目指す。
#31 apr LC500h GT(嵯峨宏紀/小高一斗)
オリジナルマシンでGT300クラスに挑むaprレーシングは、2012年に31号車として30型のプリウスを投入。2016年には50型のプリウスを投入するなど2世代のハイブリッドスポーツを投入してきたが、その31号車がついにニューマシンにスイッチ。2023年よりLC500h GTで参戦することとなった。ドライバーの顔ぶれも嵯峨宏紀/小高一斗とキャリアのあるコンビで、テスト段階から順調な走りを披露。2022年は目立った成績を残せなかったが、2023年は台風の目となるだろう。
#48 植毛ケーズフロンティア GT-R(井田太陽/田中優暉)
DIJION Racingとして2012年にスーパーGTへの参戦を開始。長年にわたってニッサンGT-R NISMO GT3で活躍してきたチームだ。2022年は目立った成績を残せていないが、チーム部門において全てのレースでポイント獲得するなど決勝では粘り強い走りを披露している。ドライバーラインナップは同チームで長くタッグを組んできた井田太陽/田中優暉で、ベテランコンビのアタックにより上位進出を目指す。
#50 ANEST IWATA Racing RC F GT3(イゴール・オオムラ・フラガ/古谷悠河/小山美姫)
産業機械メーカーの「アネスト岩田」を母体とするチームで、グランツーリスモが参戦パートナーとして参加。リアルとバーチャルを融合した体制で、ファーストドライバーにはグランツーリスモ選手権の王者、イゴール・オオムラ・フラガを起用している。セカンドドライバーは古谷悠河、サードドライバーに小山美姫を起用するなどバラエティに富んだラインナップ。マシンはレクサスRC F GT3で、どのような活躍を見せるのか、ニューカマーの動向に注目したい。