オリジナル度の高い2代目シボレーC10にインパクト大なワンポイントカスタム
2023年3月19日に富士スピードウェイで開催されたCUSTOM TRUCKS MAG. SHOWには全国各地からカスタマイズされたピックアップトラックが集結した。今回は、会場で発見したまるで新車のような1967年式シボレー「C10」を紹介しよう。
オーナー自らコツコツ仕上げてまるで新車のようなルックス
オーナーの小関さんがこの2代目C10を入手したのは、今から2年ほど前のこと。元々ベースの状態もかなり良かったそうだが、そんな車両のモール類や入手できる限りのパーツを新品に交換。それ以外も徹底してポリッシュし、ボディ各部はまるで新車のような状態となっているのだ。ちなみにこのグリルを採用しているのは1967年式と68年式の初期2年間のみで、ボンネット前端に「CHEVROLET」のロゴが入るのも特徴だ。ちなみに68年式に備わるフロントフェンダーのサイドマーカーが67年式には備わらないのが見分け方だそうだ。
シートもステアリングもまるで新車! 驚きのインテリア
新車のような美しさなのは外観だけではない。インテリアも驚くほど美しい状態だ。オフホワイトのシートはまるで新品で、貴重なピックアップ用の3本スポーク純正ステアリングも健在。さらにファクトリーエアコンまで装備しているのだ。
アップデートカスタムが施されたショーカーなどを除けば、アメリカでもこれほどのコンディションをキープした車両は少ないはずだ。小関さんは細かなクロームパーツもひとつずつ外してディテーリングにこだわることで、この驚くほどの状態を実現しているのだ。
外観で唯一のカスタムは純正風大径ホイール
そんなどこから見ても新車のようなC10の外観で唯一のカスタムポイントとなっているのが、足まわりだ。適度に車高を落としてから、ホイールには純正のスチールホイール風デザインの22インチアルミホイールをチョイス。純正と同じホワイトでペイントしたうえで、純正ハブキャップを装着している。つまりホイールの直径のみが大きくなっているのだ。
これはアメリカでは昔からあるカスタム手法だが、かつてはマッスルカーやポピュラーな車種がメインだったものが最近ではフルサイズバンやピックアップなどにも対応した製品がリリースされているそうだ。
言われなければ分からないオーナーのみぞ知る小さなカスタムも
ちなみにもう1カ所、ひそかにカスタムしている部分があると小関さん。よくよく話を聞くと、ドアパネルに備わるウインドウクランクハンドルやドアオープナーハンドルを同じ年式の「インパラ」用、つまりパッセンジャーカー用に交換しているそうだ。
ピックアップなどの商用モデル用はハンドルも太めで無骨なデザインとなるが、パッセンジャーモデル用はより細身の洗練されたデザインとなる。これほどキレイな車両についていても、まったく違和感がないどころか、言われなければカスタムだとは分からない部分。こういった細かな部分にオーナーのこだわりを感じるのだ。