一見すると純正風のボディにカスタム多数
じつは純正風に見えるボディこそ、櫻木さんが最もこだわった部分であり、見どころが詰まっている。まずはフロントフェンダーのアーチは純正形状のまま上方に移動し、さらに若干フェンダーを拡幅している。ベッドフロアも純正のプレスを活かしたままフロア面をレイズド(上方に移動)しており、各部にメンテナンスハッチを設けることで、整備の際に足まわりにアクセスできるよう工夫されている。
ちなみに低い車高のまま走っても車体下部が地面に干渉しないように、エンジンを支えるクロスメンバーもスライスしてクリアランスを確保。とにかくあらゆる部分に手が入っているのだ。
純正色をアレンジしたグリーンメタリックでペイント
最後に注目したいのがボディワークの精度だ。他のクルマと比べると、明らかにボディ各部のチリがしっかりと合っており、さらに隙間が少ないのだ。これはレストア時におこなった徹底したボディワークの賜物。
さらにレストア時にボディ裏側から純正色のグリーンが発見され、この色をベースにメタリックを混ぜて、より美しい発色をするオリジナルカラーでペイント。あまりにもその完成度が高いため、隠れたボディワークの数々は言われなければ全く分からないというわけだ。