ロータリーエンジンの可能性は無限大!
先ごろジュネーブショーでMX-30 e-SKYACTIV R-EVをワールドプレミアしたマツダは、幕張メッセで開催されたAUTOMOBILE COUNCILにおいて同車を国内初披露しました。今回展示されたモデルはMazda MX-30 e-SKYACTIV R-EVのヨーロッパ仕様ですが、近いうちに国内導入も期待されています。
REファンの心に響く展示内容
今回のAUTOMOBILE COUNCILに臨んだマツダのテーマは『ロータリーエンジンの可能性の追求と新しい価値への挑戦』。ロータリーエンジン(RE)を発電機として使用するプラグインハイブリッドモデル「MX-30 e-SKYACTIV R-EV(欧州仕様車)」を展示しました。
ほかにも、REを初めて搭載した量販モデル「コスモスポーツ」の後継として1975年に登場した「コスモAP」と、水素を燃料とする水素REを搭載した開発車両「RX-8 Hydrogen RE」も展示。REの“育ての親”でもあるMAZDAに相応しく、新たな時代、新たなエネルギーを探っていくためにREを開発してきた、その道程を示す資料も展示されたのです。
2012年にRX-8の生産が終了し、以来REを搭載した生産モデルは登場することがありませんでした。ですが、根強いファンの期待に応えるように、水素を燃料とした水素REや、コンパクトなREを使ったレンジエクステンダー・システムなど、REの研究を続けています。
2013年にはデミオEVにREを使用したレンジエクステンダー・システムを搭載したモデルが開発されたことも大きなニュースとなりました。そして今年のジュネーブショーにおいて、バッテリーEVのMX-30にハイブリッドシステムを組みこんだMX-30 e-SKYACTIV R-EVを発表したのです。
多くのファンが待ち望んでいる「REをパワーユニットとするクルマ」ではありませんが、REを発電用のエンジンとして使用するシリーズ式プラグインハイブリッドとするもので、コンパクトなREの特性が活かされています。
そんなMX-30 e-SKYACTIV R-EVのフロント両サイドフェンダーには、REを搭載していることを象徴するような、正三角形を逆さにしたローター型(別名おむすび型)をあしらったバッジが取り付けられていたのは、REファンの心に響く演出となるかもしれません。
そんなMX-30 e-SKYACTIV R-EVやコスモAP、RX-8 Hydrogen REに加えてもう1台、見逃せないモデルがありました。それは1981年の東京モーターショーで参考出品されていたマツダMX-81。1980年に登場した5代目、初めて前輪駆動を採用したBD型ファミリアの1500ターボをベースに、ベルトーネが手掛けたコンセプトモデルです。こちらについてはまた別の機会に詳しく紹介しようと思います。お楽しみに。