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痛恨のクラッシュ! ダートコースの第6戦はリタイヤで終わった「HRE16号車」のナスカートラックシリーズ

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

練習走行ナシの予選レースに

アメリカで最も人気のあるモータースポーツといえるNASCAR(ナスカー)。その中でトップカテゴリーとなるのが、「カップ」。その下に「Xfinity(エクスフィニティ)」、「CRAFTSMAN Truck(トラック)」があり、これらを3大シリーズと呼ぶ。

第6戦はダート・オーバルコースを使用

トラックシリーズには、ナスカーの世界で唯一の日本人チームオーナーで、2018年にはシリーズタイトルも獲得した服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」が長年参戦。今シーズンもトヨタ タンドラで戦いを挑んでいる。

そのトラックシリーズは、第6戦となる「Weather Guard Truck Race on Dirt」がテネシー州ブリストルにあるブリストル・モータースピードウェイ(150周)で開催された。ブリストルのトラックは、1周0.533マイル(858m)というショート・オーバルで、198mの2本のストレートをつなぐ2つのターンには最大28度の深いバンク角が付けられている。その路面はコンクリートで舗装されているのだが、ナスカーのレースでは、路面にダートを敷き詰めたダート・オーバルコースとして使用する。

波乱万丈のレース展開

金曜日の午後5時30分に行われるはずだった練習走行は雨のため中止となり、マシンの状態をチェックすることができないまま、土曜日の午後4時30分からの予選に突入することとなった。このレースでの予選は、参戦車両を4組に分け、15周のレース形式での順位をポイント順にし、最終予選結果となる。HREの16号車は予選レースでの接触もあって思うように走れないまま6位に終わり、結果、予選は23位に沈み、後方からのスタートとなった。

4月8日(土)午後8時にスタートした決勝レースでは、開始直後7周目のターン2で、5台が絡む激しいクラッシュが発生、HREの16号車もこれに巻き込まれた。奇跡的にもコースに戻ることができたが、続く27周目にはバックストレッチでスピンを喫し、後続車を巻き込んだクラッシュに発展。この2度の多重クラッシュでマシンは大きなダメージを負ってしまい、16号車はここでレースを終えた。レース結果は33位という結果となった。

ナスカー・クラフツマン・トラックシリーズの次戦は、2023年4月14日(金)にバージニア州マーティンスヴィル・スピードウェイで開催された、「Long John Silver’s 200(200周/105マイル)」である。

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