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「マクラーレンF1」の生みの親が送る最新スパイダー! レブリミット1万1100回転のV12を積んだ「GAMT.33スパイダー」とは

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: ゴードン・マレー・オートモーティブ

目標乾燥重量は1108kg

GMAによれば、T.33スパイダーの開発はクーペモデルと同スケジュールで行われたということだが、実際には今回発表されたスパイダーがその主導的役割を果たしたという。ゴードン・マレー・テクノロジー社独自のカーボンモノコックテクノロジー、iStream Ultralightを採用し、重量や剛性の目標値はすべてスパイダーで達成。実際の目標乾燥重量は1108kgとされ、これはクーペ比で18kg増という結果になっている。

乗り心地、ハンドリング、ステアリングに厳しい目標を掲げて設計されたシャシーも、T.33スパイダーの大きな特長。サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーンで、あえてアダプティブダンパーを採用していないところにもGMAの拘りが表れている。

トランスミッションケースに直接マウントされるリアサスペンション、あるいはどんな小さな入力にもダイレクトに反応する電気油圧式ステアリング、フロントに370mm径6ピストンモノブロックキャリパー、リアに340mm径4ピストンモノブロックキャリパーというCCMブレーキシステム。そしてフロントには235/35ZR19、リアには295/30ZR20サイズのミシュラン製パイロット・スポーツ4Sが選択されている。

最大トルクは2500rpmで発生

注目のエンジンは、前でも触れたとおりコスワース製のV型12気筒自然吸気。排気量は4Lで最高出力の617psは10250rpmで発揮され、レブリミットは1万1100rpmに設定されている。一方で451Nmとされる最大トルクの75%は、わずか2500rpmで発揮されるという扱いやすさも持ち合わせたエンジンだ。

エンジンはコスワース製の3.9L V型12気筒自然吸気を搭載

ちなみにこのエンジンの重量はロードカー用V12エンジンとしては最軽量となる178kg。組み合わせるトランスミッションはxTrac社と共同開発した6速MTで、こちらもその重量は82kgと実に軽量だ。デファレンシャルには機械式LSDが標準装備される。

T.33スパイダーの生産は、2024年秋にスタートするクーペの生産が終了した後、2025年には開始される見込み。生産台数は100台に限定されるが、発表時点ですでにその約半数はオーナーが決定しているという噂もある。

■AMWのミカタ

この手のハイパーカーは、発表されたときには時すでに遅しの場合がほとんどだが、T.33スパイダーは完売ではないようだ。もしこの噂が本当ならば、諦めていた人にとっては朗報と言わねばならない。

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