マクラーレン大阪のサービスセンターがオープン
AMW編集長ニシヤマが話題の業界スポットを訪れ、ここから始まる新たなストーリーに想いを巡らせるショート訪問記。今回は「大阪オートメッセ(OAM)」に最新の「アルトゥーラ」を展示していたマクラーレン大阪から、最新サービスセンターのオープンに伴う内覧会のインビテーションをいただいたので、ドライブがてらさっそく訪問してきました。
神戸からのアクセスもしやすい
投宿した神戸元町のホテルから、阪神高速3号神戸線の京橋入り口まではほんの数分。六甲山を左手に、気持ちの良い朝のドライヴ。神戸の街は明るい光に包まれていて、春めいた空気が心を軽くしてくれる。
本日の目的地は、マクラーレン大阪がついにオープンした大阪府豊中市。神戸からだと西宮ICで名神高速西宮線へハンドルを切って10kmほど走った豊中ICで一般道に下りたらすぐであった。マクラーレン大阪のショールームは御堂筋に立地しているけれども、大阪方面からは阪神高速11号池田線を使うと便利だ。大阪だけでなく神戸にも多くのカスタマーを抱えているマクラーレン大阪であるので、絶妙の立地と言えるだろう。実際に神戸元町からは、月曜朝のラッシュ時ではあったけれど、30分かからないほどで到着することができた。
新しい建物前には、駐車スペースが5台。クルマを停めてさっそく1階のショールームに入ると、巨大なスクリーンが迎えてくれた。このスクリーンは「ウォーキング ウインドウ」と呼ばれていて、英国ウォーキングにあるマクラーレン本社とつながっているというコンセプト。本社の様子が映像として流れているけれども、実際には時差があるのでリアルタイムではないのであしからず。
奥に進むとオレンジ色の「720S」。右手の壁には縦長の3連モニターが設置されていて、こちらには最新モデルの美麗写真が等間隔で映し出されていた。こちらのモニターも、ウォーキング ウインドウと同じく、映し出される映像は本社がコントロールしているそうだ。
カスタマーは、愛車の整備の打ち合わせをこちらのショールームで行うこととなる。最新CIのショールームは、ドイツ製のタイル、イタリア製のテーブルとチェアなどで整えられ、相変わらずのクリーンで清潔感ある世界観が構築されている。10年以上むかしに訪れたことのある、ウォーキングの本社のイメージそのままだ。
今回、内覧会を楽しみにして訪れたのは、2階の作業ピットの見学ができるから。普段、カスタマーといえどもこのスペースに足を踏み入れることはそうそうできるものではない。
マクラーレンのサービスセンターの特徴は、リフトが埋設型である点。普通のサービスセンターでは、2柱式のリフトが採用されるのがほとんど。どうしてマクラーレンでは埋設型のリフトを採用するのかといえば、斜め上に開くディヘドラルドアをすべての車種で採用するマクラーレンとしては、ドアを開けた際にリフト支柱が干渉するということが理由のひとつ。
さらに、支柱からアームを伸ばして車体の下にアームを入れなければならないけれども、車高の低いクルマはアームがサイドステップに干渉することもある。この点、埋設型のリフトだと、車高の低さを気にしなくても良いというわけ。それに、支柱がない方がピットが広く使え、作業効率も上がるであろうことは素人目に見ても明らかだ。リフトを使わない時は、床はフラットになるので、スペースを有効に活用できるというメリットもある。
ニシヤマが注目したのは、この埋設型リフトを1階ではなく2階に設置した点である。