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なぜドリフトドライバーがスズキ「アルト」で軽カーレースに参戦!? 「東北660シリーズ」が新たな展開に向かうか

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

  • サザンサーキットのマシン

  • サザンサーキットのカラーリング
  • サザンサーキットのマシン

新規チームとして参戦する理由とは?

2023年3月26日に開催された東北660耐久レースの第1戦。今シーズンも多くの新規参戦チームが名を連ねたが、なかでも目を引いたのは「サザンサーキット」の文字だ。

盛り上がりを見せる軽自動車レースに興味を持った

サザンサーキットは宮城県柴田郡村田町にある全長1100mのショートコースで、クルマもバイクも問わずさまざまなイベントが行われている。近年はドリフト走行を楽しむユーザーが多いというが、なぜ東北660シリーズへの参戦を決めたのだろうか。代表を務める高杉さんに話を聞いた。

「以前から東北660シリーズが盛り上がっているのは知っていましたが、きっかけは昨年から始まったHA36アルトのワンメイクレースです。そこでMTとAGSのベース車両を仕入れたところ、一緒にドリフトを楽しんでいた仲間たちが興味を持ち、大勢で参加できる耐久もやろうという話になりました」とのこと。

ドリフトドライバーも多くマシンコントロールはお手の物

また、昨シーズンまで東北660選手権を走っていた、HA23アルトのレースカーを知人から譲り受けたという。デビュー戦はあいにくのヘビーウエットだったが、普段はドリフトがメインのドライバーたちだけあり、滑る路面を苦にもせずマシンを巧みにコントロール。2台ともノントラブルで完走と上々の門出だった。

実際に参加した感想は「聞いていたとおりマナーも雰囲気もよかったし、走りの面でも新しい発見だらけで楽しかったです。自分は昔からドリフトでもグリップでも走る面白さは一緒と考えていましたが、今まで経験がないほどローパワーなNAの軽自動車でもモノ足りなさは一切なく、仲間や家族を含めて完全に軽自動車の奥深さにハマっちゃいました」と大満足の様子。

次は2023年5月7日(日)に開催される東北660選手権・第1戦にエントリーする予定で、サーキットに併設されたガレージで着々とセットアップを進めているという。サザンサーキットはパワーの差が出にくいテクニカルな特性と、リーズナブルな走行料金で軽自動車やコンパクトカー乗り、さらに大学の自動車部をはじめとする若いドライバーも多く集まる。またパドックからコースのほとんどを見渡せるため、ギャラリーにとっても満足度が高いコースなのだ。

サザンサーキットのカラーリング

そのキャラクターを活かしてサーキット初心者を対象とする練習会や、HA36と同じく昨年スタートした東北660ドリフトの開催もアリだろう。従来からのスポーツランドSUGOとエビスサーキットとリンクサーキットに、新しくサザンサーキットが加わってくれれば、東北660シリーズはますます盛り上がること間違いなしだ。カテゴリーごとの走行料金やサーキットライセンス、コースレイアウトなどはウェブサイト(http://southerncircuit.info)でチェックしてみよう。

  • サザンサーキットのカラーリング
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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