エッジを立てて、シャープなイメージに
外観についても独自のアプローチが満載だ。たとえばエッジを際立たせて作った鋭いイメージのエクステリアは、近年のVIPカーエアロの定番アプローチを加えつつも、各パーツをより強調させる作り込みとして、プレスラインの入れ方、ダクトの処理など、さらにエッジを際立たせる工夫を施し、クルマ全体をカッコ良く魅せている。
とくに印象的なのがリアフェンダーだ。フロントから続くスタイリッシュなフォルムを強調するリアフェンダーダクトの追加は割と多く、通常ならばこれで終了となる。しかし“なおち”さんの場合は、さらにリアクオーター部にもダクトを作り、エッジを強調して鋭さをアピール。
また、ボンネットはグリル一体式のダクトスタイルがキマっている。18クラウンらしい表情を崩すことなく、バンパーとの組み合わせによってシャープでスポーティなルックスを引き出している。
基本的に外装はワンオフで、デザインアレンジは角度を付けたV字を強調。また、ダクトの深堀り感を強調するために、プレスラインはパテを使って鋭く立たせているのがポイントだ。
ティアラパープルと名付けたボディカラーとは対照的に渋いガンメタのホイールは、マイスターM1Rの19インチをセット。フロント10J、リア12Jのマイナスオフセットの深いリムがワイドフェンダーの迫力をより引き出してくれている。
“なおち”さんの話では、今後はこのクルマのさらなる進化も考えたそうだが、夢のDSUチャンピオンカーになったのでひとまずは終了。次は軽ワゴンを購入して、別ジャンルでの優勝を目指そうと思っているそうである。軽ワゴンをどのように仕立ててくるのか、いまから楽しみに待っていようではないか。