15センチ延長して絶妙のバランスに
フロントノーズについては純正バンパーと比較して約15cm延長させている。そして、よりS30Zらしさを引き出すために、ノーズ先端にエッジを強調するデザインを採用。
Z33は、エンジンのマウント位置や各補器類の都合もあって、どうしてもノーズを低く作ることが難しい。そのため、スポイラーの下にもうひとつのスポイラーを付けるダブルスポイラーデザインにすることで、より低くスラントノーズ化させる工夫を施す点も見逃せない。
フェアレディZはやはりロングノーズがポイントになるため、バンパーを含めたデザイン処理も凝っている。
フェイスキットを構成するパーツについては、フロントフェンダー、ボンネット、フロントバンパーの3点セット。ヘッドライトはオプション設定で、ハロゲンにするかLEDにするかを選んでもらうスタイルだ。
気になるフルキット価格は38万円ということ。ポン付けでZ33が魅力的なS30Zフェイスになってしまうことを考えるとお買い得といえるだろう。
昭和レトロが流行っている昨今、こうしたトリッキーなアプローチによってネオヒストリックカーっぽい表現をするのもアリだ。日産フリークの中でも特にダットサンファンにとって、このクルマは特別な輝きを放っていることだろう。
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ここで紹介したフロントフェイスキットは第1弾。これから第2弾としてリアのキット、そして第3弾としてワイドボディ化が予定されているそうだ。すべてが出揃ってから一気にカスタムするのもありだが、まずはフロントからひとつずつボディキットを装着してカスタムしていくのもありだろう。