世界に1台だけのウラカン テクニカが作れる!
高級なスポーツカーを、独自のチューニングによってさらにプロフェッショナルなモデルへと変貌させることで、ここ数年一気にメジャーな存在になったドイツのノビテック。今回はそのノビテックから誕生した最新作の一台、ランボルギーニ「ウラカン テクニカ」をベースとしたモデルを紹介することにしよう。
ダウンフォースはエアロダイアミクス強化パーツで最適化
ノーマルのフォルムでも十分にスポーティな印象を抱かせるウラカンのボディだが、ノビテックはそれに完全テーラーメイドのネイキッド・カーボン・コンポーネントを組み合わせることで、さらにウェッジシェイプを鮮明化。同時にアメリカのヴォッセン社から供給を受けるフロント20インチ、リア21インチ径のホイールを組み合わせることで、さらにシャープで高性能なボディを生み出すことに成功した。
ウラカン テクニカのボディは、ランボルギーニの工場出荷時に、すでにスーパースポーツとして必要十分なダウンフォースが得られるように設計されている。ノビテックのデザイナーはそのコンセプトをさらに進化させ、テーラーメイドのエアロダイアミクス強化パーツで最適化することに成功した。
フロントマスクはノーマルのままの造形だが、トランクリッドはノビテック独自の特別なパネルに置き換えられ、これにはもちろんネイキッド・カーボンのバリエーションも用意されている。左右のスリットはダクトを介してボンネット内の空気を誘導し、高速走行時の操縦安定性をさらに最適化するのに役立つという。
ホイールのカラーバリエーションは72色
同じくノビテック製のロッカーパネルは、ボディサイドによりスポーティな印象を与えるのに大きな効果を発揮している。こちらもカスタマーはネイキッド・カーボン仕様を選択することも可能。また内蔵されたエアインテークによってリアブレーキを冷却させるという、確かな機能を得ることもできる。
ヴォッセン製の「NL4」ホイールは、やはりY字型のモチーフが採り込まれたもので、センターロック、もしくは5ボルトの両仕様がウラカン テクニカと同様に用意されている。ホイールアーチの下にぴったりと収まるそのサイズ設計は、さすがはヴォッセン、そしてノビテックの仕事といった印象だ。このホイールには245/30ZR20、そして325/25ZR21サイズのタイヤが前後それぞれに装着され、優れたトラクション性能を披露する。カラーバリエーションは72色。表面仕上げを含め、ヴォッセンはカスタマーの珍しいリクエストにも応えられる体制を整えている。
サスペンションは14段階の減衰力設定が可能
リアミッドに搭載される5.2LのV型10気筒自然吸気エンジンには手が加えられていないというが、例によってエグゾーストシステムには綿密なチューニングが施されている。バタフライバルブによるアクティブサウンドマネージメントの有無や、ステンレスとインコネルの素材の選択。ちなみにF1マシンにも使用されているインコネル製をチョイスした場合には、さらにオプションで999ファインゴールドメッキを施すこともでき、ボンネット内の温度管理にさらなる好影響を与えるという。
前後のサスペンションには車高を約35mmローダウンできるノビテック製スポーツサスペンションのほか、KWとの共同開発によるアルミニウム製コイルオーバーサスペンションを用意。これは低速域から高速域まで14段階の減衰力設定が可能で、車高は最大で約35mm低下できる。
ノビテックの仕事をもっと身近に感じたいカスタマーのためには、インテリアのデザインプログラムがある。熟練した職人によってハンドメイドされ、完璧に仕上げられるインテリアは、基本的にレザーとアルカンターラのコンビネーションで仕上げられるが、そのカラーコンビネーションなどはカスタマーの希望が完全に反映される。まさに世界に一台だけのウラカン テクニカが、ここでは製作されていくのである。