快適な車中泊のためのアイテムを紹介
テントを張らずに、気軽にアウトドア気分を味わえる車中泊は最近のブームですよね。テントよりも密閉度が高く、鉄で覆われた空間は安心感も高いかと思われます。しかし、その安心感とは裏腹に密室だからこその盲点もあります。今回は車中泊をするなら準備しておきたい「音」と「ニオイ」対策について紹介します。
「音」対策は、身近なアイテムからプロにお願いする手法もある
まずは「音」対策から解説します。
いざ寝ようと思った時に意外と気になるのは、外から聞こえるクルマの走行音や人の話し声などの音。クルマは密閉度が高いとはいえ、多少の隙間があるので車外の音は少なからず安眠の邪魔をしてきます。手軽にできる対策としては、自分が耳栓をしてしまうこと。100円ショップで売っているアイテムで、十分に外の音をシャットアウトすることができます。
音対策として次に紹介するのは、デッドニングする方法です。デッドニングと聞くと、オーディオのサウンドシステムの音質向上の効果を思い浮かべる人が多いかもしれません。音質の向上を目的としたデッドニングは、ドアの鉄板部分などに吸音材を施工することで、スピーカーから排出される音が車外に漏れるのを防いで良質な音を得ています。
つまり、車外に音が漏れるのを防ぐということは、反対に車内に余計な音を取り込まないということ。車中泊の夜に周りの音を気にすることなく安眠するのに一役買ってくれるでしょう。DIYでインパネなどの内張を全て剥がして吸音材を貼ることも不可能ではないですが、手間と時間がかなりかかってしまうので、デッドニングをするならプロにお任せするのが良いでしょう。
ウインドウネットや芳香剤でニオイ対策
次は「ニオイ」対策について紹介します。
密閉度が高い分、さまざまなニオイがこもりやすい車内。車内で長時間過ごしてるとこもったニオイに鼻が慣れてしまって気付きにくいですが、一旦外に出て再び車内に戻ってみると、もわーっとしたなんとも言えないニオイが車内に充満してるなんてこともあるので、快適な車中泊にはニオイ対策が必須です。
まずは、ニオイを出さないようにすることが第一。車内でニオイがキツイ食べ物を食べないようにするだけで、室内空間はクリーンに保てます。車内で飲食する時はなるべくニオイの出ないようなもの、例えばおにぎりやサンドイッチなどを選ぶと良いでしょう。どうしても食べるなら、車外で食べるか窓を開けて食べるようにすると、ニオイがこもりにくくなりますよ。
窓を開けていて虫の侵入や周りの視線が気になる場合は、ウインドウネットがおすすめです。窓枠にはめ込むだけのセッティングで網戸代わりになり、換気もバッチリできるし、風通しも良いので夏の寝苦しい夜にも役立ちます。
次に紹介するニオイ対策は、実際にやっている方も多いと思いますが、芳香剤の設置があります。エアコンの吹き出し口などに装着できるタイプや置き型タイプ、吊るしタイプと、設置の仕方から香りのバリエーションまで豊富な芳香剤は、手軽にできるニオイ対策です。良い香りに包まれて過ごす室内空間での車中泊の気分を高めてくれますし、安眠効果も期待できます。香り付きタイプの他に、消臭効果のある商品もあるので、食べ物のニオイやこもった空気の清浄化に使うのも良いでしょう。
冬とは違い、これからの季節はアウトドアシーズンに入るので人出も多くなりますし、湿度や気温が上がるので、車中泊を快適に行うための工夫が必須になってきます。手軽にできることから始めてみてはいかがでしょうか。