冷媒ガスが不足したら電装整備専門店に持ち込む
冷媒ガスが不足していることがわかったら、電装整備専門店に持ち込み冷媒ガスを真空引きしてもらい、ガス漏れの有無の確認と、漏れていた場合はガス漏れ箇所の特定を診断してもらおう。
これは有料での点検になり、シングルエアコンのクルマで1万円~1万5000円ぐらい。ツインエアコンのクルマで1万5000円~2万円ぐらいかかる。
冷媒ガスのリーク箇所の特定は、たくさんの箇所のチェックが必要で、パーツの脱着も多く、配管のクリーニングやコンプレッサーオイルや蛍光検査液、新しい冷媒ガスなどの充填のためのコストがかかるが、効きの悪いエアコンなら早めにこの有料点検を受けること。放っておくと、ガスのリークだけでなく、コンプレッサーの焼き付きや配管の詰まりにつながり、重症化=修理費アップにつながるので、早期発見や早期手当が何より重要。初期なら10万円で直る故障が、エアコンシステム一式となると、30万円コースになることもある。
エアコンの修理は街の電装屋にお願いするのが賢いやり方
エアコンの修理はディーラーなどでも受け付けているが、実作業はほとんど外注の電装整備店というのが実情。そのためディーラーなどに頼むと、費用が1~2割増しになってしまう。
新車の保証期間内であれば、もちろんディーラーに点検修理を出すべきだが、補償期間を過ぎているクルマは、ネットで「クルマの電気屋さん」「電装屋」などで検索し、直接、街の電装屋(カーエアコンの専門業者)に点検と見積もりを依頼するのが賢いやり方となる。
カーエアコンは複雑なシステムなので、ノウハウがないところに頼むと二度手間三度手間になり、トータルコストが高くつくので、点検修理は専門業者一択と覚えておこう。
なお、エアコンのメンテナンスとしては、前述のフィルター交換の他、エバポレーターのクリーニング(ディーラーやカー用品店で実施でき5000円前後)、エアコンガスのクリーニング(真空引きして、冷媒ガスの不純物や水分を除去して再チャージするメニュー。1~2万円)なども効果的。
あとは夏以外の季節も年間を通して、エアコンを積極的に使うのもエアコンを長持ちさせるコツ。春でも秋でも冬でもエアコンのスイッチをONにすることで、コンプレッサーの潤滑用オイルが循環し、コンプレッサー本体や各部の密閉シールゴムの寿命を延ばしてくれるからだ。