タイガーならではのこだわりが随所にみられる
このタイガー6は1994年式で、エンジンはケータハムなどにも採用されている英国フォードの225E、通称ケント・ユニットと呼ばれるお馴染みの4気筒OHVだが、排気量はケータハムの1600cc/1700ccではなく1650cc。サスペンションの形式などもタイガー6独自のもので、大きく張り出したリアフェンダーの形状によって3ナンバー・サイズとなっている。また、ケータハムなどと異なりエンジン・カウルなどもアルミではなくFRP製なのは、かつての「ウェストフィールド7」などにも通じる作りだ。
彼女さんもレストアを手伝ってくれた
「タイガーレーシングは家族経営の小さな会社なので、レストアにあたってのパーツ手配などはきめ細かく対応してもらえました。ちなみにレストアする際は、助手席に乗ってきた彼女が内装を手がけてくれたのですよ」
と語る佐久間さん。イベント当日は時おり風雨が強まるあいにくの曇り空だったが、そんな悪天候下で旧車オープンカーの助手席に座ってくれる女性というだけで貴重。それどころかレストア作業にも参加していたとは。仲良くイベントに参加するそんな佐久間さんペアとタイガー6の取り合わせは、まさに本場のバックヤードビルダーのライフスタイルを思わせる、羨ましくも微笑ましいものであった。