MTもいいけどM DCTも捨てがたい
美女「シフトチェンジもパンパンって決まってくれて、もう快感です」
社長「M4では久々に6速のマニュアルも復活したけど、この個体は7速の“M DCTドライブロジック”。先代のシングルクラッチ式と比べるとスムーズで変速スピードも速いから、実質的な速さは先代よりも数段も勝ってるだろな」
美女「やたら長いトランスミッションの名前だけど、なんだかスゴイのは伝わってきます。それに、身のこなしも軽いからカーブでもスイスイ曲がってくれますね」
社長「ボディやサスペンションパーツに、カーボンファイバーや軽量アルミニウムを採用することで、先代に比べて約80kgの軽量化を実現したんだそうな」
M製エンジンを味わうにはリーズナブル
美女「ふ~ん。ところで、M4クーペはいくらくらいで販売するのが良いでしょうか?」
社長「これが意外に相場は堅調で、走行距離が延びちゃってる個体ならば400万円前後ってのもあり得るようだけど、常識的なマイレージならば年式やコンディションによって500~800万円くらい。あとは“M4コンペティション”とかのパッケージ仕様であれば、もっと上乗せがあるだろうけどね」
美女「初代M4に発生しそうなトラブルって、どんなものがあるんですか?」
社長「このクルマを回してくれた仲間のディーラーによると、デフ周りのオイル漏れとか、エアコンの作動不良とかもあるそうだけど、どっちかいうとM4単体というよりは、この時代のBMW3シリーズと4シリーズ共通の問題ってとこだろう。それでも、量産車ベースなおかげで、トラブルは少なめかと思うけど……」
美女「じゃあ、このクルマならもともと距離浅の極上車だったし、メンテも済ませたばかりだから、少なくとも今のところはバッチリですね」
社長「うん、コイツは売れるぞぉ~、でもまずはその前に、俺がジックリ検分しとかないとな……」
美女「ん? もう、買い手は決まってますよぉ~」
社長「え?」
美女「いつも言ってるでしょ? ウチみたいな弱小ディーラーは、良いクルマが入庫したら、即整備で即フォーセールが鉄則ですよ(笑)」
社長「俺、今回もまだ乗ってないのに……。6気筒ツインターボのM、メッチャ興味あったのに……」
美女「まあいいじゃないですか〜、来月には同じM4でさらにチューンドカーっぽいのが入ってくるんですから、そのときに試乗しちゃえば」
【取材協力】
アルティメットモーターカーズ
【model】
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