登竜門にもアガリの一台にもなる
憧れのクラシックカーライフを始めたい。そう思っている旧車ビギナーにオススメしたいクルマがある。それが、トライアンフ TR3、TR3A(モデルイヤー:1957~1961年/生産台数:5万8097台)およびMG A(モデルイヤー:1955~1962年/生産台数:10万1081台)だ。
故障が少なく維持しやすいクラシックカー
この2台を選出した理由は、クラシックカーの中では運転しやすい部類に入り、両モデルとも英国車なのでパーツがたくさん流通しているから。構造がシンプルなので修理しやすいという点もアドバンテージポイントのひとつとなる。別の言葉で説明すると、丈夫なのであまり故障しないトライアンフ TR2、TR3、TR3AおよびMG Aは維持しやすいクラシックカーということになるだろう。
購入時の試乗は忘れずに
昨今の旧車ブームの影響で両モデルとも販売価格がすっかり高価になってしまったが、探せば良質の売り物を見つけることができる。さすがにレストアベースのようなボロい個体は流通しておらず、内外装および機関がパリッと仕上がったクルマばかりが売られており、安心して購入することができるはずだ。
ただし、である。見た目がキレイでエンジンが静かだったりしても足まわりがガタガタだったりするケースもあるので、購入時は助手席に乗るパターンでもいいので必ず試乗しておいたほうがいいだろう。買ってから足まわりを刷新するのはコストがかさむので注意したい。
タフなクルマなので少しぐらいであればラフな扱いをしても大丈夫だが、乗り方が乱暴なのは論外だ。後世に魅力的な英国車を遺すためにも、シフトチェンジはゆっくり正確に、アクセルワークとブレーキングは丁寧に、ハンドルの据え切りはしない、という旧車に乗る際の鉄則をしっかり実践しながら乗れば、故障に見舞われることなく問題なく維持していくことができるだろう。
参考までに両モデルのヒストリーを記しておくので、自分がオーナーになったときのウンチクとして使ってほしい。