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はじめての旧車は「トライアンフTR3」か「MG A」がオススメ! 理由は壊れにくくてパーツが数多く流通しているからでした

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/村田尚弥/山口賢二

おすすめのモデルその1:トライアンフTR3

左右ドアに大きな切れ込みがあるおかげで、PC競技においてまるで戦前車のように前輪の位置を確認できることから、クラシックカーラリーに最適な定番モデルとして、以前からベテランの参加者もチョイスしているトライアンフ TR2、TR3、TR3A(いずれも水冷直列4気筒OHVエンジンを搭載)。TR=トライアンフロードスターシリーズの初期にリリースされたモデルだ。

まず、1952年にプロトタイプのTR1が発表され、このクルマは主要な輸出先として考えられたアメリカで、同国のスポーツカーマーケットにおいてMG TDとジャガーXK120の間を埋める存在になることが目的だった。スタイルが好評で市販を期待する声が高まったことを受け、スタンダード・トライアンフ社は1953年に量産仕様のTR2を発売。高性能にもかかわらず安価だったため、市場から好意をもって迎え入れられた。

TR2のマイナーチェンジ版として1955年にリリースされたTR3は、より大型のキャブレターを採用することでエンジンをパワーアップし、ブレーキも強化された。外観上の変更点は、ノーズの先端にフロントグリルを装備したことだ。そして、1957年9月にマイナーチェンジ版であるTR3Aが登場。フロントグリルがワイドタイプに変わり、それまではグリル面よりも少しだけ飛び出していたヘッドライトの位置が後退した。さらに実用的な改良として、それまでは無かったドアを開閉するためのアウターハンドルが与えられた(TR2、TR3は、ドアの内側の紐を引いて開けていた)。

現在の中古相場価格は、日本では少なく、個人売買で見かけることが多い。価格はほとんどが応談となっているため、もし気になる個体があれば、アタックしてほしい。

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おすすめのモデルその2:MG A

MG Aは、流麗なスタイリングを誇るMG初の戦後型スポーツカー。ル・マン用のスペシャルモデルから発展し、レースで鍛えられたこともあり、水冷直列4気筒OHVエンジンが標準だが、ツインカムエンジンを搭載するホットバージョンもラインナップされた。

1955年に登場したMG Aに搭載されたのは、排気量1489ccのBMC Bタイプエンジンだ。それゆえ最初期モデルの車名を記すとMG A 1500ということになる。その後、バリエーションモデルとしてクーペが追加設定され、同時にデタッチャブルハードトップを装着したロードスターも登場した。

1958年に、よりパワフルなツインカムエンジン仕様がリリースされ、その翌年にBMC Bタイプエンジン(OHV)のボアが拡大されて排気量が1588ccとなり、車名がMG A 1600となった。1961年には、排気量がさらにアップして1622ccとなり、MG A 1600 Mk-IIへと発展。このモデルがMG Aの最終型となり、1962年にMG Bとバトンタッチした。

MG Aもボディ形状がPC競技に適しており、低回転域でも扱いやすいエンジン特性であることから、ストップ&ゴーが多いクラシックカーラリーに最適な定番モデルのひとつとなっている。去る2022年11月24日~27日に開催された「クラシックジャパンラリー2022 門司」においても、その雄姿を確認することができた。

MG Aの中古市場は、日本でも何台か見かけることがあるが、多くは価格応談。自分が気に入った仕様であれば、ショップに連絡をしてみるのもありだろう。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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