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テスラを抜いて販売台数世界一となったBYDから発売予定の「シール」が展示された! オートモビルカウンシルを振り返る

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了

今後注目のBEVメーカー

今回で8回目を迎えたAUTOMOBILE COUNCIL 2023ですが、初めて中国メーカーのインポーターが出展していました。テスラを抜いて販売台数世界一のBEV(バッテリーEV)メーカーとなった、BYDの日本法人であるBYDオートジャパンです。展示されたモデルは現行のBEV、いわゆる“電気自動車”の2台で、BYDオートジャパンのコンセプトは「BYD Meets Japan」。これはブランドが日本に根付くよう願いが込められています。それでは展示されていた2台を簡単に紹介しましょう。

ミドルクラスSUVのATTO 3

展示されていたうちの1台は、2023年に日本国内への導入が発表されている3モデルのなかで、すでに2023年1月から販売が開始され、契約を済ませたオーナーのもとにデリバリーが開始されているミドルクラスSUVのATTO 3(アットスリー)です。

ボディサイズは全長4455mm×全幅1875mm×全高1615mmで、ホイールベースが2720mm。車重も1.7t前後もあるので、国内ではミドルクラスSUVに編入されていますが、広大な大陸の広がる中国ではコンパクトSUV、場合によってはサブコンパクトSUVにカテゴライズされています。2店舗のディーラーでスタートして2カ月間の受注台数は265台。

「比較的順調な滑り出しだと思います」とはプレスカンファレンスでのBYDオートジャパンの東福寺厚樹社長のコメント。

DセグメントセダンのSEAL

もう1台は、年末に発売が予定されているDセグメントセダンのSEAL(シール)です。こちらはミディアムクラスの4ドア・ファストバックセダンで、ボディサイズは全長4455mm×全幅1875mm×全高1615mm、ホイールベースは2720mm。車重は2t前後ありDセグメント、つまりミディアムクラスとされているのですが中国ではコンパクトクラスのエグゼクティブ・セダンにカテゴライズされています。

BYD SEAL

東福寺社長はプレスカンファレンスで次のようにコメントしていました。

「現在、日本仕様のスペックを詰めているところですが、シングルモーターの後輪駆動とツインモーターのAWD(全輪駆動)の2本立てで、航続距離も600km近くになるでしょう」

BYDの中国本社の歴史は20年で、さらに同社のBEVの歴史はさらに浅い訳で、今回展示されたATTO 3もSEALも現行モデルの域を出てはいませんが、歴史を重ねていけばやがてヘリテージになる。そう考えれば今回の出展は大きな一歩だったのかもしれません。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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