ド派手なシャコタンバニングで仕事に趣味に飛び回った
しかし、次第にドレスアップが物足りなくなってきたそうだ。
「最初の2年間は“シャコタンのドカタバン”と陰口を叩かれましたけど、特殊塗装専門の兄貴に頼んでカスタムペイントをしてもらって、一気に“ド派手バン”に昇格しました」
さらに調子に乗って、エリートミラージュ+レグノのセットに大金を投入。クルマは見違えるようになったが、懐は一気に真冬の寒さになった。
とはいうものの、撮影の仕事は絶好調。ド派手なバニングはどこに行っても人気者で、関西以西のクルマ好きにはかなり有名な存在になった。
「趣味では釣りにハマってたんで、取材があると、行った先の近くでついでに釣りもしてました。最初はクルマの中にボートを突っ込んでました」
手放したハイエースは専門学校生たちがローライダーに改造
8年間で23万km乗った思い出いっぱいの「ド派手バン」ハイエースとも、ついに別れるときがやってきた。
「NOX法で乗れなくなったのが一番の理由でした。子どもたちが大きくなって、もう少し広いクルマがいいなあ、とも思い始めていました」
イベントで見たキャンパーに憧れてコースター・超ショートへ乗り換えることになった経緯は、前回読んでいただいたとおりだ。
「ハイエースは、当時、仕事でお付き合いのあった整備士専門学校に寄付しました。8年間乗って、故障は9万8000kmの時に燃料噴射ポンプから燃料が漏れただけ。それもクレームでトヨタが直してくれました」
なお、専門学校にもらわれていったハイエースは学生たちにイジられて、なんとハイドロ付きのローライダーにヘンシ~ン! カーショーにもエントリーしたのだった。お疲れさまでした!