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軽自動車のリフトアップの注意点とは? 方法やコスト、メリットデメリットを徹底解説します

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: K-STYLE編集部

リフトアップする際の注意点

【軽自動車の車高に関する規格】

最後はリフトアップするとき注意すべきことについて。軽自動車の全高は2000mmまでという規格があり、それを超えると普通車として扱われてしまうのだ。オーバーフェンダーを装着して車幅まで広げたり、エンジンの排気量を上げるようなケースは別として、全高だけで普通車になるのはメリットが少ない。また「直前直左」の視界確保もリフトアップ車の車検では重要だ。

【上げ幅によっては車検がNG】

加えてノーマルの状態から40mm以上リフトアップすると、通常の車検にはパスできなくなるので気を付けよう。もちろん構造変更の手続きをすれば公道で堂々と乗ることは可能だが、その場合も上で書いたように全高が2000mmを超えていれば、軽自動車ではなく普通車で登録する必要がある。

ちなみに構造変更は軽微な改造が対象である「記載変更」と異なり、車検の残り期間を切り捨てて取り直すカタチになる。本格的にリフトアップするなら時期も慎重に検討したほうがいい。

【視点が高くなって感覚が変わる】

慣れてしまえばプラスに働くかもしれないが、視界の変化に戸惑い運転しにくいと感じることも。2インチ程度であれば極端な違いはないと思われるが、地面との距離感が掴みにくくなる可能性もある。歩行者が近くにいるときや狭い場所で駐車するときは、今まで以上にシッカリ安全確認することを忘れずに。

【風の抵抗を受けやすくなる】

デメリットの項でも書いたとおり、風の影響は顕著に大きくなる。とくに高速走行中の横風では車体が大きくふらつくので、スピードを落とし細心の注意を払って運転すべし。また向かい風では加速力が極端に悪くなることも。

* * *

以上のように軽自動車のリフトアップは多少のデメリットや注意点こそあれど、それをはるかに凌駕する魅力があるカスタムメニューだ。ルックスとコストパフォーマンス重視で手軽に済ませるのもよし、本格的なオフロード走行や公認車検を見据えて40mm以上を狙うもよし。いずれにせよ公道を走行するための規制や車両感覚の変化をシッカリ理解していれば、リフトアップは軽自動車による遊びの幅を大きく広げてくれること間違いなしだ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
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  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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