ハイラックスベースの新たなキャンピングカー
バンコン、キャブコン、軽キャンと、タイプ別にキャンピングカーが存在する中で、2023年、新たなカテゴリーとなる「SUVアドベンチャー・キャンパー」という分野が登場した。既存のキャンピングカー枠にとらわれない新進気鋭、斬新なデザインのモデルを手掛けたのは、車中泊&キャンピングカー専門ビルダーとして有名なのダイレクトカーズだった。
大人の隠れ家的な存在
「新生活様式」は常識化し、キャンプやアウトドアに求めるスタイルもだいぶ定着してきた。たとえば、大切な家族や愛犬と一緒に安心してドライブ旅やオートキャンプを楽しむための最適ツールとして、キャンピングカーの購入を決断するオーナーが増えている。
2月初旬に千葉・幕張メッセにて開催されたジャパン・キャンピングカーショー2023で、注目の最新モデルがヴェールを脱いだ。その名も「BR75シリーズ」である。
一番のトピックスは、そのカッコを良いスタイルにある。トヨタ「ハイラックス」をベースに架装した、ニュースタイルのキャンパーである。専用シェルをドッキングさせた姿はとてもスタイリッシュだ。
車両価格(消費税込)は、スポーティブランドGRスポーツのハイラックスZ“GR SPORT”をベースにした「BR75-G」が1245万円、ハイラックスZをベースに架装した「BR75-Z」が1098万円となっている。
この「BR75」シリーズは、「BASE」=基地/「RETREAT」=隠れ家の頭文字からネーミングが考えられた。トヨタ・ハイラックスをベース車に架装した外観スタイルは、従来のキャブコンやトラックキャンパーとも違う新ジャンルを提唱している。悪路や雪道も駆け抜ける機動力を発揮し、ドライバー&キャンパーの冒険心を掻き立てるスタイルだ。