■GT300:大雨の影響で大荒れの展開に
GT300はブリヂストン勢によるフロントロウ独占。65号車LEON PYRAMID AMGがポールを奪取し、2番グリッドには2号車muta Racing GR86 GTが並んだ。決勝ではタイヤ無交換作戦も可能なため、各車がドライ路面でどのようなタイヤ戦略を採ってくるか注目される中、レースがスタートした。
スタートでは上位陣のオーダーに変更はなく、ポールポジションの65号車LEONを駆る篠原拓朗は順調に後続を引き離していたが、7周目頃から降り始めた雨が波乱を呼ぶことになった。
雨は本降りが豪雨になり、15周終了時には2号車mutaが早くもピットインしてタイヤ交換。その後は6号車DOBOT Audi R8 LMSのコースオフを皮切りに、11号車GAINER TANAX GT-Rがバックストレートでストップ。360号車RUNUP RIVAUX GT-Rもピットロード出口でストップするなど大混乱の展開に。フルコースイエロー(FCY)を挟み、セーフティカー(SC)が出された。
この時点で半数以上のマシンがステイアウトしていたが、ピットレーンオープンのタイミングでドライタイヤ勢も続々とウエットタイヤに交換。65号車LEON、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT、2号車mutaの順で22周目にレースが再開された。
フルウエットだった路面は次第に乾いていったが、35周頃からダンロップ勢を中心にドライ用スリックタイヤに交換するドライバーが出始める。当初はウエット優勢だったが、レースが折り返しを迎えてドライ勢のタイムがそれを上まわるようになると、上位陣も次々ピットへ。トップ5のオーダーは18号車UPGARAGE、65号車LEON、7号車Studie BMW M4、52号車埼玉トヨペット、27号車Yogibo NSX GT3となった。
48周目に61号車SUBARU BRZ R&D SPORTのコースオフでFCYが出された頃、止んでいた雨が再び降り始めた。FCY解除直後には、一時トップ争いにも絡んでいた9号車PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMGと、88号車JLOC ランボルギーニ GT3によるアクシデントが発生し、SCが出動。落雷の危険が出てきたことから、SCランのまま赤旗が振られた。
その後レースが再開されるが、天候悪化により2度目の赤旗。そしてレース最大延長時間の16時30分まであと10分に迫った16時20分、SC先導で再開されたが、ほどなくしてSCランのまま3度目の赤旗。そのままレースが終了することが宣言された。
優勝は18号車UPGARAGE。2位は65号車LEON、3位は244号車HACHI-ICHI GR Supra GTという結果となった。