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旧車にこそオススメ! フェリーを活用したドライブ旅はいかが? 車高の低いクルマも問題なく乗船できます

長旅の場合、バッテリーのキルスイッチを活用し、端子を外しておいたほうがいい

下まわりさえ注意すればクラシックカーも平気

筆者は東京(といっても東名高速・横浜町田インターの近く)に住んでいるため、旅の目的地や取材の現場が本州の場合、ほぼ100%の確率で陸路を活用している。しかし、そのイベント名からも分かるように2022年11月24日~27日の日程で開催された「クラシックジャパンラリー2022 門司」は九州が舞台だったため大阪まで自走し、そこからフェリーを活用する海路をチョイスした。

あらかじめ不安要素は解決しておく

利用したのは名門大洋フェリーで、往路は2022年11月23日にフェリーおおさかII(大阪南港 17:00発→新門司港 5:30着)に乗船。帰路は2022年11月28日に同じくフェリーおおさかII(新門司港 17:00発→大阪南港 5:30着)に乗船した。客室は、相部屋でありながらブライベート空間があるツーリストをチョイス。支払金額は、いずれも大人1名/車両:5m未満1台で1万7140円であった。

久しぶりのカーフェリー乗船だったので、どうやって予約するんだっけ? 出航の何時間前に乗船手続きをすればいいの? どのタイミングでカーフェリーに愛車を乗せればいいんだっけ? 最低地上高が低いわが愛車(アルファロメオGT1600ジュニア/通称:水色号)でオイルパンをヒットすることなく、ちゃんと乗船できるのか? など、いろいろ不安があった。

WEBで予約しつつ、事前に名門大洋フェリーのホームページで乗船の流れを覚えてターミナルへ行ってみると、手続きはシンプルかつスムーズ。とはいえ、ビギナーには不安要素となるはずなので、当日の流れを簡単に説明しておこう。

船内で過ごす際に必要なモノや貴重品などは忘れずに旅客甲板へ持ち込もう

各フェリー会社ごとに異なると思うが、名門大洋フェリーでは通常期は60分前まで、繁忙期は90分前までにフェリーターミナルへ到着するようにアナウンスされている。筆者は往路も復路も2時間前に着いたので、車両待機場所でしばらく待つことにした。

検温を済ませ、WEB予約時にプリントアウトした必要書類と車検証などを持って窓口に行き、そこで受付を完了。領収書が必要だったので、窓口で出してくれるようにお願いし、発行してもらった。

受付が終わったので乗船開始時刻まで再びクルマで待機し、係員の誘導に従って自走で乗船を開始。船内の指定された場所に駐車し、荷物を降ろして客室へと向かった。ちなみに、航行中は車両甲板に戻れないので、船内で過ごす際に必要なモノや貴重品などを忘れることなく旅客甲板へ持ち込む必要があるので要注意だ。名門大洋フェリーの場合、同乗者もクルマで一緒に乗船することができる。

下船時は車両甲板開放の案内放送があるまで船室で待機し、OKになったら荷物を積んで暖機運転を開始。幸いなことに乗船時も下船時もオイルパンをヒットしなかったのでラッキーだった。

最低地上高に心配がある場合でも大丈夫

2017年に北海道で開催されたラリーに参戦(取材)するため、大洗港←→苫小牧港を就航している商船三井フェリーのNEWさんふらわあ ふらの/さっぽろに乗船したことがあったが、そのときは自動チェックイン機で乗船手続きを済ませた。

コロナ禍の前だったこともあり、所要時間はほんの数分。その際に“最低地上高が低い”というボタンを押し、念のためターミナルビルにある窓口でも再度“最低地上高が低い”ことを口頭で伝え、乗用車用甲板ではなく大型トラックと同じデッキに積んでもらうことにした。もちろん、最低地上高が低くないクルマであれば、乗用車用甲板でもまったく問題ない。

なお、このときは乗船時にドライバーだけがクルマに乗り、同乗者は徒歩で船内に行き、下船時は同乗者もクルマに乗ってフェリーを降りることができた。同乗者荷物を載せることでかなり車高が低くなる場合などは、スロープで下まわりヒットすることがあるので事前に窓口で相談するのが賢明だ。

レストランに浴場、ドッグランなど船内は充実

参考までにNEWさんふらわあ ふらの/さっぽろは、プライベートな船旅を楽しめる個室が充実しており、船内バリアフリー対応も拡充。レストラン、ショップ、展望浴場&サウナ、プロムナード、キッズランド、ゲームコーナー、さらにはペットルーム&ドッグランまでも完備されていた。

北海道に行くときは初のフェリー旅だったので帰路に奮発し、船内に19室だけ存在しているプレミアムという客室をチョイス。ベッド2台(ソファーベッド1台)、専用バルコニー、バス、トイレ、テレビ、冷蔵庫などが完備されており、プライベートかつ快適な船旅を満喫することができた。

ホテルを超える心地よさもオススメだが、17:00発→5:30着のフェリーに乗船すると船内でご飯を食べたら寝ることになるので、満腹になったら爆睡してしまう人は相部屋でも問題ないのであった。クルマ好きであればフェリーを活用しての遠方ドライブを一度ぐらいは体験してみてはいかがだろうか。

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