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「NSX」のDNAを受け継ぐ「インテグラ タイプR」とは? ホンダイズムが詰まったマニア必見の1冊【カタログは語る】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

オーナーになりたいと思ったユーザーにはかけがえのない1冊だった

続く足まわりのパートでは、4輪ダブルウイッシュボーンサスペンション、メカニカル方式トルク感応型ヘリカルLSDなどを紹介。“高い旋回性能をもつハイグリップタイヤPOTENZA RE010”の紹介も。ボディのパートでは遮音用メルシートやダッシュボードインシュレーターの廃止、軽量バッテリーにアルミラジエターなど軽量化にまつわる項目の紹介があり、見出しには“ウエイトー40kg &高剛性/軽量化こそが、動力性能の質を向上させる”とある。

そして最後の装備のパートでは、大写しになったコクピットの写真があり、MOMO社製本革ステアリングホイールやRECARO社製バケットシート、さらに専用メーターに専用キー、チタン製シフトノブが単体のキリヌキ写真とともに紹介されている。そして最終の見開きを見ると、クーペではRECAROシートはレッドまたはブラックのどちらかが選べたことや、諸元表から車両重量はクーペが1060kg、4ドアハードトップが1100kgだったことなどが読み取れる。ホンダ インテグラ タイプRのカタログ

どうだろうか? 今回はカタログをインプレッションする体でざっと目を通してみたが、初代インテグラタイプRのカタログは、当時、このクルマのオーナーになりたいと思うユーザーにとっては、かけがえのない1冊であったはずだ。

触れてきたように、各パートごとの説明文は2000字はゆうにあるタップリとしたボリュームだから読み応えがあっただろうし、読みながら「そうかぁ、エンジンは高い組み付け精度が要求されたから量産ラインでの製造は不可能で、加工、組み上げは専任エンジニアの手作業によるハンドメイドステップも導入されていたのかぁ」と、胸に迫るような(!)思いを抱いたことだろう。

なお仕様&諸元でいうと、1998年1月にタイヤサイズがインチアップされた(195/55R15 84V→215/45ZR16)ほか、スタッドボルトが4本から5本に、ブレーキローターサイズも前/後=14/13インチから同=15/14インチに大径化、ファイナルギアレシオの変更などを実施(タイトル写真のサンライトイエローのタイプRの写真はこの時のカタログより)。1999年12月にはファイナルモデルとして、スポーツペダル、電動格納式ドアミラー、キーレスエントリー、6スピーカーのオーディオなどを備えたタイプR・Xが登場した。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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