着実にマージンを築いていった36号車が見事優勝
レースは折り返しの50周を過ぎ、トップを走る36号車au TOM’Sの坪井は2番手以下に対して約10秒のマージンを築いていた。ドライバーひとりの最大運転可能距離である66周が近付く中でピットも慌ただしくなっていき、8号車ARTA、36号車au TOM’S、100号車STANLEYが立て続けにピットイン。36号車は宮田に交代して危なげなく事実上のトップを守ったが、100号車は8号車からポジションを取り戻す。一方、16号車ARTAはピット作業違反によりドライブスルーペナルティを受け、上位戦線から脱落した。
長らくステイアウトしていた24号車リアライズは78周を終えてピットに。タイヤ交換と給油を終えてピットアウトすると、36号車au TOM’S、100号車STANLEYに次ぐ3番手でコースに復帰した。
しかし、そんな24号車リアライズに残り5周で悲劇が。左フロントにダメージを負った24号車はスモークを上げながらピットに戻り、そのままガレージインしてしまった。GT300クラスの5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号、244号車HACHI-ICHI GR Supra GTとの接触検証が行われたため、上記3台で絡んだものと思われる。
450kmレースながら、セーフティカーもフルコースイエローも出ないレースが繰り広げられた結果、36号車au TOM’Sの宮田は後続に28秒の大差をつけてトップチェッカー。今季初勝利を挙げた。2位は100号車STANLEYで、ポールトゥウィンとはならなかった。
3位争いは最後まで白熱した。8号車ARTAの大湯都史樹はペースが上がらない中でも3番手のポジションを死守していたが、最終ラップを前に突如スローダウン。ピットに入ってしまった。この結果、14号車ENEOS X PRIME GR Supraを僅差で下した17号車Astemoが3位表彰台を獲得した。