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BMW「M4GTS」は新車価格のままキープ! プレ値がつく前にぜひとも手に入れたい1台【真夜中のブローカー】

BMW「M4GTS」は新車価格のままキープ! プレ値がつく前にぜひとも手に入れたい1台【真夜中のブローカー】

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 神村 聖/大子香山

世界初搭載のシステムとは

美女「それにしても、直線でもコーナーでもメッチャ速いクルマでしたね~」

社長「専用のインテリアトリムやホイールを装備して、サスペンションはキッチリ固めてる。またリアシートを取っ払った代わりに、4点式シートベルトのアタッチメントつき専用ロールバーが装備されてる。でも極めつけは、世界初のウォーターインジェクション・システムを組み合わせ、最高出力500psとした専用エンジンを積んでることだろうな~。」

美女「なんですか?そのウォーターインジェクションって? 最近はやりの高機能シャワーヘッドみたいなもの?(笑)」

社長「ちげ~よ。まずは、インタークーラーに直接水を噴射することで、ターボチャージャーに送り組む空気の温度を下げるのが、昔のインプレッサとかに採用されてたウォータースプレーな」

美女「なんだかチンプンカンプンなんですけど、続けてください(苦笑)」

社長「で、こちらのウォーターインジェクションは、吸気のサージタンク内に水噴射インジェクターを配置して、吸気温度を下げる。それによって、安全に過給圧を上げてパワーアップを図るんだってさ。もともとはレース用のテクノロジーだったけど、それを市販車に盛り込んだのは、M4GTSが初めてだったんだ」

美女「良く分かんないけど、すごいってコトだけは理解できました。それにこのクルマ、車体の動きの軽快な感じも、以前乗せていただいたスタンダードのM4クーペより、さらに一枚上って感じでしたよ。」

社長「軽量構造の徹底や、20%の軽量化を果たしたチタン製マフラーの採用とかで、車重1510kgにまでシェイプアップしているんだそうな」

新車の値段でゲットできる今がラッキー

美女「さっきネットで調べてみたら、世界限定700台の生産で、日本国内では30台だけ限定販売されたというレア車で、新車では1950万円したそうですね」

社長「だから、さすがに今でも販売価格は同年代の標準型M4の2倍くらい、新車のときと同じく2000万円近いプライスがついてるみたいだな」

美女「まぁ、言い値で買ってくれるお客さまが、もう決まってるんですけどね……(笑)」

社長「え、誰?」

美女「車検整備をお願いしようと思って、いつものサービス工場に電話したら、電話を受けた社長さんが内金すぐに入れるからって……」

社長「うわ! よりによってアイツか……」

美女「社長と同じですね。新車で出た時に買い損ねて以来、ずっと探してたんですって」

社長「あのタコ社長、昔っから首都高でもサーキットでも、ずっと俺とシノギ削ってきたライバルだったんだ。また、思いっきりドヤ顔されちゃうんだろうな。しかも俺、まだこのクルマほとんど乗れてないってのに……(泣)」

美女「ゆうべ、ここに来るまで乗ってきたんだから、それでガマンしてください(笑)」

社長「コイツだけはしばらくの間、俺が個人で登録して乗るつもりだったのにぃ~!」

* * *

「真夜中のブローカー」に新たなキャラクター登場の予感。社長の長年のライバルとはいったいどんな人物なのか……(つづく)。

■BMWをもっとよく知るためのワンメイクマガジン「BMW LIFE」

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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