新車同然の希少車は2億2600万円で落札
今回RMサザビーズのパリ・オークションに持ち込まれたセナLMは、2020年に生産された20台のうちの1台。前でも触れたとおり7台しか存在しないパパイヤ・オレンジを基調色とする左ハンドル仕様である。
セナはそもそも500台の限定生産車として2017年末に発売されたが、このときの価格は日本円で約1億2000万円だった。ならばそれよりもはるかに台数の少ないLMの、しかも超人気色ともいえるパパイヤ・オレンジには、いったいどれほどの値がついたのだろうか。
結果は160万2500ユーロ(邦貨換算約2億2600万円)という価格での落札だった。モデル自体の珍しさに加えて、走行距離がわずかに43kmという新車同然のコンディションだったことも、この落札価格を達成した大きな理由といえるだろう。マクラーレンのアルティメット・シリーズは、今回のRMサザビーズによるパリ・オークションを見るかぎり、どれも高値安定といった印象だ。