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さよなら、アウディ「TT」。業界に衝撃を与えた「バウハウス」の流れをくんだデザインは秀逸でした【カタログは語る】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人/Audi

バリエーションを増やし世代を重ねても初代のイメージは貫徹

また2000年にはオープン2シーター(それまでのクーペの乗車定員は4名)のロードスターを追加設定。このモデルは1995年の東京モーターショーに出品されており、その市販版でもあった。電動ガラスウインドシールドとソフトトップをもち、当初はクーペと同じ1.8Tクワトロの左ハンドル・6速MTを設定。なおこのときにクーペとともに、当時指摘された高速走行中のスタビリティ対策として、ESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)とリアスポイラーが標準装備となっている。またロードスターにはクーペにはない「モカシン」と呼ぶブラウンの内装が与えられていた。

2001年にはFFモデルの1.8T(クワトロの225ps/28.6kgmに対して180ps/24.0kgmユニットを搭載)が追加されたほか、2003年には、フォルクスワーゲンのVR6型と共通のバンク角狭角15度の3.2L・V6を搭載した3.2クワトロがクーペに設定されるなどした。

* * *

通算で3世代が誕生したアウディTTだったが、大きくイメージを変えなかったことでも、いかに初代のデザインの完成度が高かったかを証明していた。いずれにしても他のアウディ各車と異なるコンパクトなサイズだった初代アウディTTのカタログはまさにアート作品のそれを鑑賞しているようで、今眺めていても気持ちを静謐にさせてくれる。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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