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「ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地に「痛車」が集まった! 「86」や「コルベット」「インプレッサ」などベース車両も多種多様でした

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

ド派手な外観だけでなくインテリアにも注目!

日本だけでなく海外の人々にも広く知られている日本のオタク文化。その中に「痛車(いたしゃ)」というジャンルがある。そのクルマの特徴は、アニメやゲームのキャラクターを描いたラッピングをボディに貼っていることで、見ていてちょっと恥ずかしくて痛々しいクルマという意味を持つことから「痛車」と呼ばれるようになった。そんな痛車のイベントが現在、全国各地で盛んに開催されSNS等で話題になっている。今回、その痛車ワールドに触れるべく、2023年2月18日(土) ~19(日)の2日間にわたって静岡県沼津中央公園で開催された「第4回アトラクティブロード沼津」にお邪魔してみた。

多種多様なカスタムスタイルをベースに「痛車」を自由に表現

このイベントの主催は、茨城県最大級のオールジャンルキャラクターラッピングカー(痛車)展示会を開催しているKANATAで、沼津の街を盛り上げようと全国各地から約40台もの痛車が集合した。

ひと言で痛車といっても種類やタイプもさまざまで、ベースにしているクルマもバリエーションが豊富だ。スポーツカーやコンパクトカー、ワゴンやミニバン、SUVもいれば、往年のクラシックカーやアメ車、スーパーカー、さらにはバイク、自転車なども痛車として存在。つまり乗り物系全般を対象にリメイクが施されていた。

会場を見渡すと、参加者がカスタム好きだということが伝わってくる。さらに乗っているクルマをよく見ると、純正のままでは収めずに、社外エアロパーツを装着し、エンジンも吸排気系を中心にライトチューンを施す仕様が定番化している。また、中にはレーシングモディファイを加えたマシンや、タービン交換を含めたカリカリのチューンドエンジンを搭載したマシンも並んでいた。

第4回アトラクティブロード沼津

多種多様なカスタムスタイルをベースに「痛車」という要素を組み合わせて自由に表現する。それが痛車カスタムの楽しみ方であるようだ。

イベント会場ではフリマも開催

イベント会場内は、オーナー同士の交流会というだけでなく、自由に展示してある痛車の前で記念撮影ができたり、アニメやゲームのキャラクターグッズ等を販売するフリーマーケットも同時開催されていた。

また、会場に訪れた痛車乗りから話を聞いたところ、会場付近は痛車乗りにとっても特別な場所で、アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』で描かれた聖地と呼ばれる場所と教えてくれた。そして、現地に行かないとわからない発見が楽しめるスポットとしても有名らしく、当日は参会者やギャラリーも含め、アニメに描かれた場所やモノの探索を楽しんでいた。

コロナ禍も一段落し、ようやく全国各地で開催されるようになったクルマ系イベント。おそらく痛車イベントに行ったことがないクルマ好きも多いはず。だが、間近で見るとわかるが、彼らのカスタムに賭ける情熱は物凄く、細かいところまできっちり作り込んでいる。それは外装だけでなく、多くのクルマが内装にとくにこだわっていたのにも熱量を感じられた。イベントを訪れた際は、エクステリアだけでなく、インテイリアやエンジンルームなどにも注目してみると面白いだろう。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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