会期中に会場内で売れたクルマは4万台以上!
さて、ここで冒頭の「見るだけじゃない」の話に戻ろう。バンコクモーターショーは世界のモーターショーの中でも異例なのは、会場内でクルマを売っていることだ。
しかも「細々と売っている」なんてレベルではなく、ブースの裏が大規模な商談スペースになっていたりと売る側もかなり本気。
それもそのはずで、2023年は約2週間の会期中に会場内で売れた4輪車は4万2885台。この数を見ただけでは多いか少ないか判断しにくいとは思うが、2022年通年におけるタイで販売された4輪車は約85万台。つまり、年間に販売された車両のうち20台に1台ほどがモーターショー会場内で契約されたと聞けば「多い」といっていいだろう。
単に並んでいるクルマを見るだけでなく、気に入ったクルマを買う場所。それがバンコクモーターショーなのだ。
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そしてもうひとつ。バンコクモーターシーにおいて世界に誇れるのは、ブースを彩るステージモデルの圧倒的な多さである。昨今はそういった演出に関していろんな意見があるが、バンコクモーターショーはまるでかつての日本のモーターショーのように華やかで驚く。これもイベントを盛り上げるためにひと役買っているのは、間違いないだろう。