後輪操舵システムなど「初採用」も多数
サスペンションにはメルセデスAMG量産モデルとして初めての採用となる、新開発のAMGアクティブ ライド コントロール サスペンションを装備。これは4本のサスペンションストラットを相互に油圧で接続し、ポンプとスイッチングバルブに対して圧力調整を行うことで広いロールレートの確保とロール動作の低減を実現する。この油圧回路はフロントエンドを30mm上昇させることも可能で、段差を乗り越える際にも活躍してくれる。
さらに、リア・アクスルステアリングがSLに初採用された。この後輪操舵システムは100km/h以下では後輪を前輪と逆方向に操舵することで、コーナリング時の操舵量を減らしたり回転半径を小さくすることに貢献し、駐車時などで活躍する。100km/h以上では同方向に操舵され、操縦安定性を向上させる。
内外装はSLの最上級モデルらしい仕立てに。エクステリアはよりスポーティな装いだ。なお、価格はSL43の1190万円高となる2890万円(消費税込)とされた。
あわせて、ベーシックグレードとなるSL43も一部改良を受け、新デザインのボンネットエンブレムを装着。(私有地内の)駐車スペースと乗降場所など、所定の2カ所のルートを記憶させることにより自動で移動・駐車してくれるメモリーパーキングアシストを標準装備としている。なお、SL43の価格は1700万円となる(消費税込)。