初代の優れたデザインを踏襲するコンパクトスポーツ
アウディ ジャパンは2023年4月、ブランドアイコンであるコンパクトスポーツ「TT」のフィナーレを飾る記念モデルの第1弾「TTSクーペ メモリアルエディション」を100台限定で発売を開始した。
アウディマグネティックライドを装備
TTは1995年のフランクフルトショーで発表されたデザインスタディの「TT クーペ」をルーツとし、1998年に登場。日本市場には1999年に導入されており、当初は左ハンドルのMTモデルのみであった。合理主義・機能主義的なデザインのバウハウスとも通ずる、シンプルでスタイリッシュなデザインで一躍人気モデルに。
さらに、2000年にはオープン2シーターのロードスターを追加、FFモデルや3.2L V6エンジンを搭載した3.2クワトロなど、バリエーションも増やしている。その後、2006年には2代目が、2015年には3代目となる現行モデルが登場。初代の優れたデザインを踏襲し、アウディのブランドアイコンとして世界中で3世代累計50万台以上が販売されている。
記念モデルの第1弾は、最高出力320ps/最大トルク400Nmを発生する2L直4ターボに7速Sトランスミッションを組み合わせた4WD(クワトロ)の上級グレード、TTS(872万円)をベースとし、ラグジュアリースポーツをテーマに仕立てられた。専用ブロンズカラーの内外装で、さらにダイナミックかつエレガントに仕上げられている。
軽量で高剛性なアルミとスチールの複合構造をもつASF(アウディスペースフレーム)を採用。走行状況に合わせて、合成炭化水素オイルがショックアブソーバーのピストン内を移動することで、ダンパーの減衰力を最適化するサスペンション制御システム、アウディマグネティックライドを装備する。
ブロンズカラーで内外装を演出
エクステリアにはマットブロンズカラーにダイヤモンドカットを施したアウディスポーツ製の20インチアルミホイール(5V スポークスターデザイン)を装着。ボディサイドにはブロンズカラーのアウディリングス デコラティブフィルムが付く。TTS専用のアルミルックインサート付きマットブラックペイント仕様のシングルフレームグリルも備わり、ラグジュアリースポーツの魅力がさらに増している。
インテリアには、ブロンズコントラストステッチとパンドグレーのパイピングを施した、ファインナッパレザーのSスポーツシートを装着。シートサイドとセンターコンソールにブロンズペイントのエレメント、ドリフトアンスラサイトのデコラティブパネルで特別感を演出している。
ドアアームレストとセンターコンソールはエクステンデッドレザーが用いられた。さらに、12スピーカーのBang&Olufsenサウンドシステム、クルーズコントロールやプライバシーガラスといった、TTSで人気のオプションが標準装備として採用されている。
ボディカラーにはグレイシアホワイトメタリック、ミストブラックメタリック、クロノスグレーメタリックの3色を用意。右ハンドル仕様で価格は972万円(消費税込)となっている。